Ratloop Games Canadaは、同社が開発中の「25秒間」を繰り返す対戦FPS『LEMNIS GATE』のIndie DBページを開設。ゲームプレイやゲーム開発についての記事を投稿した。本作は、ローカルマルチであれば最大4人がひとつのコントローラーをシェアして遊べる「ターンベースFPS」だ。
※ゲームのコンセプトを紹介するトレイラー。開発初期段階で現在とは大きく雰囲気が異なる。
※MixerがE3で行ったインタビュー。ゲームプレイやコントローラーをシェアして遊ぶ姿が確認できる。
『LEMNIS GATE』は、前述のとおり25秒を1ターンとして進行していくゲームシステムが特徴のタイトルだ。プレイヤーは自身のターンが来ると7人の個性豊かな能力を持ったキャラクターからひとりを選び、対戦フィールドに追加。25秒どのように動くのかを実際に操作して決定し、そこで1ターンが終了する。次にターンが回ってきた場合には、さらにそこへ上書きするように動かすキャラクターと25秒間の行動を続けて決定する。
待機中のプレイヤーは相手の動きを画面で見て次の作戦を練ったり、オンラインマルチプレイであれば観戦モードで戦場を俯瞰することができる。1ターンにキャラクターの中からひとりを選び、選んだキャラクターはそのマッチでは使えなくなる。ドミネーションやキャプチャー・ザ・フラッグなど、ルールごとに用意された目標を達成し、5人のキャラクターの行動が終わった時点でポイントを多く獲得したチームの勝利となる。
登場するキャラクターはゲームリリース時に7人。マップ上に毒物を撒き散らして通ったキャラクターにダメージを与えるTox Cannonを持つ「Hot Mess」、時間の進みを遅くする能力を持つスナイパー「Stopwatch」、二丁拳銃と短距離ダッシュを持つ「Rush Hour」など、それぞれに独自の武器と能力が設定されている。特に時間を遅くできるStopwatchは、ターン中に操作するプレイヤーがひとりしかいないからこそ出来る、本作ならではのキャラクターだろう。
ターンごとに時間はループするが、プレイヤーは自身の行動を上書きしていくだけでなく、過去を改変することができる。たとえば、相手が手榴弾を投げて自チームのキャラクターを倒したとしても、自分のターンで相手が手榴弾を投げる前に倒してしまえば、次のターンでは自分のキャラクターは倒されなかったものとして行動を続ける。よって、勝敗は最終ラウンドで行われた行動による獲得ポイントで決定する。
ルールを聞くだけでもかなり複雑なゲームに思えるが、今までに見たこともないようなマルチプレイシューターであることは理解できる。反射神経や射撃の上手さより、広く戦場を見渡し戦略的に動くことが求められる。
ゲームは2020年内のリリースを目標に開発が続いている。ベータテストの発表などは公式サイトでメーリングリストに登録することで情報が届けられる予定となっている。ゲームが気になる方はメーリングリストに登録したり、Steamのウィッシュリストに登録して続報を待ってほしい。
ライター/古嶋誉幸