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「伝説のクソゲー」と謳われる『たけしの挑戦状』がなんと舞台化。『たけしの挑戦状 ビヨンド』として2020年4月から公演

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 「こんな け゛ーむに まし゛に なっちゃって と゛うするの 完」という衝撃的なエンディングで知られる、お笑いタレント・ビートたけし氏が発案・監修した伝説的なゲーム『たけしの挑戦状』。同作が舞台化されることが判明した。

 劇団・ヨーロッパ企画の公式サイトによると、 ニッポン放送開局65周年記念として『たけしの挑戦状 ビヨンド』として公演。2020年4月に東京・紀伊國屋ホール、また大阪・名古屋・広島、高知でも公演を行うという。作と演出は、ヨーロッパ企画の代表である上田誠氏が手掛ける。舞台の公式サイトもオープンしているが、「きむっけ゜ せあっ」という謎の文字のみで、詳細は謎に包まれている。

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(画像は『たけしの挑戦状 ビヨンド』公式サイトより)

 『たけしの挑戦状』は1986年にタイトーから発売されたゲーム。現在では横スクロールのアクション・アドベンチャーに分類されるだろう。ビートたけし氏が発案・監修をしており、常識では解きようのない意表をつく数々の謎解きや、全編に渡って不条理な展開から、いわゆる「クソゲー」の代表作として数えられる作品だ。ただし本作の場合は、そういった不条理な展開は意図的であり、狙って「クソゲー」を制作したともいえる。

 ゲーム中では通行人に殴りかかることできる自由度の高さがあり、パチンコ屋やスナックなど現代日本の町並みがゲームの中で表現されている。ビートたけし氏が手掛けたファミコンゲームということで、当時は大ヒットを記録。2017年にはiOS、Androidにも移植されたことで話題にもなり、現在では手軽に遊ぶことができる。

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(画像はAndroid版『たけしの挑戦状』より)
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(画像はAndroid版『たけしの挑戦状』より)

 北野監督による映画『アウトレイジ』の続編である『アウトレイジ ビヨンド』を意識してなのか、その本作が『たけしの挑戦状 ビヨンド』として装いも新たに舞台されることになった。舞台を手掛ける劇団・ヨーロッパ企画は、コメディを中心として活動を行っている劇団だ。劇団代表であり、舞台化の演出を担当する上田誠氏は、過去にも『バーチャファイター』のブームを題材にしたゲームライターの故・大塚ギチ氏の小説『TOKYOHEAD RE:MASTERED』を舞台化した実績を持っている。

 いったいどのように『たけしの挑戦状』が舞台化されるのか想像がまったく及ばないが、異色すぎる企画。全貌はまだまだ謎に満ちているが、続報を楽しみに待ちたい。

ライター/福山幸司

ライター
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福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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