幻想的な世界観で彩るホラーRPG『OMORI』が2020年春に発売決定。ひきこもりの主人公の夢と記憶をめぐる旅路を描く

 PLAYISMは、アメリカのインディーゲームスタジオOmocatが開発しているホラーRPG『OMORI』を日本国内で発売すると発表した。発売は2020年春。プラットフォームはPS4、Nintendo Switch、Xbox One、Steamで、価格は未定。

 本作はポップで静謐ながら、どこか陰を感じさせる独自のアートワークで注目を集め、Kickstarterのキャンペーンで多くの資金を集めて話題になっていた作品だ。

 『OMORI』は、『RPGツクールMV』で制作された、奇妙で夢のような精神世界が映し出されたホラーRPGタイトル。そのアートスタイルから『マザー』『ゆめにっき』を彷彿とさせるものがあるだろう。

 2014年のKickstarterでは、ファンディングゴール22,000ドル(約230万円)のところ203,300ドル(約2200万)を集めることに成功した。そこから5年以上の現在に至るまで開発を続け、ついに発売日が決まった形だ。

 本作の主人公OMORIは、ひきこもりで、長年真っ白な四角い空間に住んでいる。自分が何者なのか、どこからきたのかもわからないOMORIだったが、ある日、自分はかつて大切な友達がいたことを思い出す。
 こうしてOMORIは、「New」と「Old」の2つの世界を行き来しながら、自分の記憶や世界の真相を、友人たちと共に解き明かしていく。そして最終的には、どちらの世界がよりリアルなのか、それはプレイヤー自身が判断することになるという。

 このOMORIという特徴的なキャラクターは、アーティストであるOMOCAT氏のブログに住んでいるキャラクターとしてスタートしたという。そこから派生して、2011年から短編小説『OMORI’S STORY』や、実験的な絵本『MORI’S SKETCHBOOK』を制作。
 その後、グラフィック・ノベルで物語の冒頭部分だけを制作したが、OMOCAT氏の中にはつねに、ゲームで表現したい想いがあったという。

 こうしてゲーム化を果たすためKickstarterを経たあと、長きに渡る開発の末についに完成に至りそうだという。トレイラーを見るとわかる通り、カラフルでありつつも、どこか陰を感じさせるアートワークと、ファンタジックな音楽が調和しており、どこか懐かしく優しさと怖さが入り交じった不思議な世界観を構築している。

 随分と前から注目されていた本作だが、日本語版もリリースも決まり、どのようなゲーム全貌がそろそろ見えてきそうだ。Twitterでは日本語でもメッセージを発表している。

 発売はもう少し先だが、JRPGをベースとしつつ、独自の作家性が発揮されている本作。特に『ゆめにっき』、『Undertale』が好きな人は要注目といえるのではないだろうか。

ライター/福山幸司

ライター
福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman
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