ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)は、ワールドワイド・スタジオのチェアマンであったショーン・レーデン氏が9月末付で退任したことを明らかにした。退任した経緯や後任の人事などは明らかにされていない。

レーデン氏は1987年にソニーに入社。2007年10月から2010年3月まで日本のSCEJ(ソニー・コンピュータエンタテインメント・ジャパン)のプレジデントを務める。2014年には前任のジャック・トレットン氏から引き継ぐ形で、旧SCEAのプレジデントとCEOを兼任した。
以降のE3におけるプレスカンファレンスや各イベントでは、顔役として冒頭で登場することも多かったため、日本在住でも彼の顔を見たことがあるという読者は多いだろう。2018年3月には、SIEAのプレゼントの座を退き、ワールドワイドスタジオのチェアマン専任に。当時の発表でレーデン氏は、「SIEの成長を牽引するプレイステーションならではのゲームタイトルを生みだし続けてまいります」とされていた。
ワールドワイド・スタジオには、『The Last of Us Part II』のNaughty Dogや、『Horizon Zero Dawn』のGuerrilla Games、『Ghost of Tsushima』のSucker Punch Productions、『グランツーリスモ』シリーズのポリフォニーデジタルなどが所属。ソニーのプレイステーションを代表するシリーズを要するスタジオ群となっている。直近では今年8月に『Marvel’s Spider-Man』を開発したInsomniac Gamesを買収した。
文/ishigenn