ソニー・インタラクティブエンタテインメントは定額制のゲーム遊び放題サービス『PlayStation Now』の価格改定を発表した。1ヶ月の利用権は従来の2500円から1180円、3ヶ月は5900円から2980円。また、海外ではすでに存在していたが、日本でも新たに12ヶ月で6980円のプランが登場した。
10月には新規タイトルとして『God of War』、『 グランド・セフト・オートV』、『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』そして『inFAMOUS Second Son』が追加される。これらは2020年1月1日までの期間限定で提供される。なお、『グランド・セフト・オートV』はストリーミング版、ダウンロード版のどちらでも利用できるが、『GTAオンライン』やロックスター・ゲームスSocial Club等のオンライン要素を利用する場合はダウンロード版を遊ぶ必要がある。
こういった期間限定タイトルのほか、従来通り恒常的に遊べるタイトルの追加も行われる。今後は通常のタイトルだけでなく期間限定タイトルもサービスに追加される。
『PlayStation Now』はPS4とPC(Windows)上でストリーミング、またはダウンロードしてゲームを月額制で遊べるサービスだ。Netflixのゲーム版だと考えるとわかりやすいだろう。
これまでは18歳以下もサービスに加入できたため、CERO Z区分のゲームが配信できないサービスだったが、10月より18歳以上のみ加入できるように規約を変更。10月からはクレジットカード決済か、販売店で年齢確認を行ってから加入する必要がある。
9月30日の時点で旧サービスの利用権を持っている方も一旦返金される。今後も利用する場合は上記の方法で利用再開しなければならない。
価格改定の背後には、9月にサービスインした『Apple Arcade』の存在があると予想される。月額600円で様々なタイトルがApple製品で遊べる同サービスは『PlayStation Now』のライバルと言って良い存在だ。このほかにもEAのゲームが遊び放題となるOrigin Accessや、ゲームだけでなくアプリもダウンロードし放題となるGoogleのPlay Passなど、このジャンルで競合するサービスは増えてきている。
2014年にスタートしてほぼ5年間続いた老舗のクラウドゲーミングサービスは、日本での消費税増税に合わせて大幅な値下げを行った。旧来の月額2500円は試してみるのに躊躇する価格ではあったが、1ヶ月では大手ビデオストリーミングサービスとほぼ同等、1年の加入権でもほぼフルプライスゲーム1本分の価格となれば試してみようと思える価格ではないだろうか。
ライター/古嶋誉幸