「The Game Awards 2019」でスペックや発売時期などが発表されたXbox Series Xだが、マイクロソフトによると正式な呼称は「Xbox」であることがBusiness Insiderの取材によって明かされた。今回発表されたのは新型Xboxの中での「シリーズX」という扱いだ。
Gamespotによるフィル・スペンサー氏への取材で「“シリーズX”という名前は、必要なときに記述子を製作し、その名前で自由にほかのことに取り組むことができる」と答えている。Xbox Oneにも高パフォーマンス版のXbox One Xや小型版となるXbox One S、そして光学ドライブを廃したXbox One S All Digital Editionと複数のエディションがリリースされている。
すでに「次世代Xboxは複数のエディションが用意されている」という噂も流れているが、噂が示すとおり新型XboxもXbox One同様、いくつかのエディションがリリースされるのかもしれない。
Xbox Series Xは初代Xbox、Xbox 360、Xbox Oneのゲームとの互換性を約束したことでも話題となった次世代Xboxだが、ローンチ時の対応状況についてもGamespotの取材で明かされている。記事によると、ローンチ初日で少なくともXbox OneのすべてのゲームがXbox Series Xで動作するという。
同じインタビューでフィル・スペンサー氏は「Xbox Series Oneでかなりの数のXbox 360とXbox Oneのゲームを遊んだ」と語っている。Xbox Series Xがまだ「Project Scarlett」と呼ばれていた頃、氏はすでに自宅にXbox Series Xを持ち帰って遊んでいたことを明かしていた。
And it’s started….this week I brought my Project Scarlett console home and it's become my primary console, playing my games, connecting to the community and yes, using my Elite Series 2 controller, having a blast. Great work by the team, 2020 is going to be an incredible year.
— Phil Spencer (@XboxP3) December 4, 2019
とはいえ、互換性だけでなくゲーマースコアや取得した実績など、Xboxユーザーのこれまでの活動もまるごと新型Xboxに移植するため、まだまだ多くの作業が必要だともしている。6月には新型Xboxの互換性作業のため、Xbox OneでXbox 360の互換を一時的に中止することを発表した。新型Xboxは互換性を確保するための設計がなされているが、数千のゲームライブラリーの互換性を確保するにはそれでも膨大な作業が必要だという。
なお、Xbox Oneの互換作業は6月以降追加の予定はないと言うことだが、上記インタビューでフィルスペンサー氏はXbox Oneの互換作業について「一時停止」(”we slowed down and paused”)と語っている。
互換性やより使いやすくなった新型コントローラーなど、発売が待ち遠しくなる発表の多い新型Xbox。Xbox Series Xは2020年ホリデーシーズン発売予定だ。
ライター/古嶋誉幸