ゲーム配信プラットフォーム「Steam」を運営するValveは、2019年のSteamにてもっとも売り上げを出したタイトルやプレイされたゲームのリストを発表した。
Steam全体での売り上げ上位トップ100は「2019年 年間ベスト 売上トップ」として公開。具体的なセールスデータは記されていないが、プラチナ、ゴールド、シルバー、ブロンズと4つの評価枠に分けられている。
上位12本に当たるプラチナには『Dota 2』や『Grand Theft Auto V』、『モンスターハンター:ワールド』など、2018年にもプラチナにランクインしていた作品も多い。
2019年に初めてランクインしたのは『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』、『Total War: THREE KINGDOMS』、『Destiny 2』の3本。特に『Destiny 2』は、10月のリリースから2ヶ月足らずでのラインクインと好調のようだ。
13位から24位に当たるゴールドには今年発売の『STAR WARS ジェダイ:フォールン・オーダー』、『BIOHAZARD RE:2』、『Halo: The Master Chief Collection』が登場。低価格帯の作品では、今年リリースされた一人称視点剣戟ゲーム『MORDHAU』がランクインしている。
また、この売り上げランキングとは別に、2019年リリースの新作に絞った「2019年 年間ベスト 新作」も公表されている。「ベスト2018」では月ごとのトップがリストされるだけだったが、今年は年間全体の売り上げトップもリストされるようになった。
トップの12本では、Steamで12月に発売されたばかりの『Red Dead Redemption 2』の好調な売り上げが目立つ。『CODE VEIN』や『Remnant: From the Ashes』もランクイン。『STAR WARS ジェダイ:フォールン・オーダー』や『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』と、フロムソフトウェアのアクションゲームの血脈にある作品が多数ランクインしているのも、2019年の売り上げトップ作品の特徴と言えるだろう。
アクションゲームが目立つ中、『Planet Zoo』が新作売り上げ上位にランクイン。評価の高い経営シミュレーションを開発するFrontier Developmentsの新作と言うことで、注目されていた作品だ。
このほか、2019年のVRゲーム売り上げトップに、2018年も人気だった『Beat Saber』や『VRカノジョ』、『SUPERHOT VR』などが再びランクイン。新たにランクインしたのは2018年後半に発売された『Blade and Sorcery』や『Zero Caliber VR』があるが、2019年12月発売の『BONEWORKS』の健闘は特筆に値するだろう。
『BONEWORKS』は現実の物理法則を可能な限りゲーム内で再現しており、銃器や鈍器を使い戦うだけでなく、バールを引っかけて高所に上るようなことも可能といったリアルなゲームプレイが話題となった。
2019年トップ早期アクセス卒業タイトルには、プラチナにはCrytekの開発するサバイバルマルチプレイシューター『Hunt: Showdown』や『PC Building Simulator』、VRゲーム売り上げトップのプラチナにもランクインしている『Beat Saber』などが登場。
中でも注目は、2013年にSteam早期アクセスとしてリリースされた『Space Engineers』が、6年の早期アクセス期間をついに卒業したことだろう。宇宙を舞台にしたマルチプレイサンドボックスゲームで、自分で製作した宇宙船や宇宙ステーションを利用し、惑星を探索、資源を集めて厳しい宇宙で生き残りを目指すゲームだ。
2019年、10万人以上の同時接続数を達成したゲームは全部で12本。2018年に比べて2本多くなった。2018年はF2Pゲームやマルチプレイがメインのゲームが多い傾向にあったが、2019年はシングルプレイ専用の『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』と『Total War: THREE KINGDOMS』がランクインしている。
PCゲーマー待望のPC版『Halo』シリーズである『Halo: Reach』もランクイン。マイクロソフトのプレスリリースでは、Xbox One版と合わせてローンチウィークに300万人がプレイしたと発表されている。
2019年Steamトップゲームは、すべてストアページへのリンクや価格も併記されている。ウインターセールで何を買おうか迷ったのなら、上記のページから気になるゲームを探してみてはいかがだろうか。
ライター/古嶋誉幸