日本時間1月6日(月)午前1時30分より、世界最大級のオフラインチャリティゲームイベント「Awesome Games Done Quick 2020」(以下、AGDQ)がスタートした。
イベントにはプレイヤーや解説者をはじめ、イベントスタッフや観客など、オフラインだけでも総勢2000名以上が参加する。開催期間は1月12日(日)の午後3時頃までノンストップで続き、約1週間にわたる予定だ。
詳細なスケジュールは公式サイトで発表されている。時間は現地時間に変換されるため、日本から閲覧した場合は日本時間で表記される。
今年のイベントは、アメリカ合衆国フロリダ州オーランドにある「ダブルツリー バイ ヒルトン アット ジ エントランス トゥ ユニバーサル オーランドにて行われている。また、イベントの様子はTwitchでライブ中継が行われているほか、公式に許諾を受けた日本の有志による日本語解説付きのリストリーム配信も行われている。
1月6日(月)の午後7時25分頃からは、ふたりのプレイヤーが交代制で攻略していく『マリオ&ルイージRPG』(2003)の変則スピードランが行われる。プレイヤーのSjorec氏とmurmilio氏は、Speedrun.com【※】に掲載されている各レギュレーションで世界1位と2位を争っているが、今回のスピードランではふたりが協力してボスへと立ち向かっていく。
※スピードランの結果を集積するウェブサイト。以下、すべての記録はSpeedrun.comより。
【更新 2020/1/6 20:30】 記事初版にてレギュレーションを<最終ボスでふたりのプレイヤーがマリオとルイージを別々に操作する>と記載しておりましたが、正しくは<ふたりのプレイヤーが交代制で攻略していく>でした。訂正しお詫び申し上げます。
1月7日(火)の午前2時3分頃からは、『スーパードンキーコング3 謎のクレミス島』(1996)の103%スピードランが行われる。プレイヤーのV0oid氏は約1ヶ月前に1時間51分31秒の世界新記録を打ち立てたばかりで、更なる記録更新も期待できるだろう。
1月8日(水)午後3時頃からは、本イベントで最長の予定となる『ファイナルファンタジーVIII』(1999)のスピードランが行われる。3人のプレイヤーによる協力リレー形式で8時間55分の予定タイムを設定しており、予定タイムからどこまで短縮できるのかに注目したい。
最終日の1月12日(日)午前9時30分ごろからは、2チームごとに4人づつ、計8人がレース形式で行う『スーパーマリオメーカー2』(2019)のスピードランも行われる予定だ。こちらは、スピードランがあまり得意でない人でもカジュアルに楽しめるため、ぜひ注目してほしいタイトルのひとつだ。
AGDQを主催するGames Done Quickは、定期的に行われるチャリティスピードランイベントを通じて、米国の「Prevent Cancer Foundation」や国境なき医師団など、医療関連の慈善団体へ寄付を行っている。前年度の「Awesome Games Done Quick 2019」では約242万ドルを集め、2010年に行われた初回開催時からの累計寄付額は2250万ドルにのぼる。
イベントの開催期間は公式サイトからPaypal経由で寄付が行えるほか、YeteeでチャリティTシャツを購入したり、Fangamerでイベント公式グッズを購入したりすると購入額の一部が寄付される。また、高額寄付者はランキング形式で発表されるため、知っているゲーム開発者や企業の名前を見かけることもあるかもしれない。
本記事で紹介したスピードランは、全日程で予定されている130タイトル以上のうち、ほんの一部に過ぎない。長いスケジュール表の中からは、きっと興味の持てるタイトルを見つけられるだろう。2020年最初のスピードランイベントをどうか、時間の許す限り楽しんでみてほしい。
ライター/ヨシムネ