Netflixのドラマシリーズ『The Witcher』が公開され、Steamでは『The Witcher 3: Wild Hunt』をプレイする人が急増し、ついにゲームが発売された2015年の人数を突破した事が報告された。
ドラマの効果はゲームだけでなく、書籍の売り上げにも及んでいる。その結果を市場調査会社NPDが「エンターテインメント全体のウィッチャーの影響」として公開。この調査はアメリカ内のものとなる。
このレポートでは最初にドラマ版の視聴者数を報告。米国内で『The Witcher』ドラマを少なくとも最初のエピソードの最初の2分間を視聴したユーザーは1900万人にものぼるという。Netflixは「配信後4週間で、およそ7600万世帯が『The Witcher』の第1シーズンを視聴した」と決算報告で発表している。
ドラマ公開前の11月24日の週よりドラマの宣伝が始まり、その時点で書籍の販売数も増加。2019年12月のドラマ公開後2週間で、2018年の同時期と比較し物理書籍版『The Witcher』の売り上げは562%増加したという。
これは11月にドラマ版『The Witcher』の元となった短編集「The Last Wish」のドラマタイアップバージョン書籍が発売されたことも大きな要因のようだ。このタイアップバージョンは2019年12月に最も売れた作品のひとつとなっている。
ゲーム『The Witcher 3: Wild Hunt』はすでに高い人気を誇っており、2019年6月にCD Projekt Redは本作の累計販売本数が2000万本を突破したことを発表。同社が発売したすべてのゲームの販売本数4000万本のうち半分を占めるほどの人気タイトルだ。2019年10月にはNintendo Switchにも移植されている。
ドラマやNintendo Switch移植などの要因が複合し、2019年第4四半期の売上は大幅に急増。2018年12月とドラマが公開された2019年12月を比較すると、物理パッケージ版の売り上げは554%増加したという。
2021年より第2シーズンも決定しているドラマ『The Witcher』。主人公ゲラルトは書籍やゲームだけでなく、今後はドラマでも長く大活躍しそうだ。
ライター/古嶋誉幸