子どもたちが『マインクラフト』を通じて「オンライン卒業式」を開催し話題に。式が中止となってしまった友人へ向けたプレゼントという名の“遊び”

 新型コロナウイルス感染症の拡大は日本の春の別れの季節を直撃し、全国の学校では卒業式が開催されない事態が相次いでいる。そんな中、Twitterに投稿された中学生たちによるお手製の『マインクラフト』卒業式が国内外で大きな話題となり、記事執筆時点で2.7万リツイートを記録している。

(画像は柏原周平氏のTwitterより)

 これは長野県在住の柏原周平氏が紹介したもので、柏原氏がいつもと違った様子で『マインクラフト』を遊んでいる息子に「何やってんの?」と聞いてみたところ、「みんなで卒業式をやることにした」という返答がかえってきたという。

 『マインクラフト』を通じたオンライン卒業式は、同ゲームをこれまで5年プレイしてきたMiakunさんが中心となって企画・運営されたものだ。卒業式は実際のそれと同じように入場シーンから始まり、来賓の挨拶、卒業証書の授与、さらに記念撮影と本格的な内容となっている。

 ただ湿っぽさとは無縁だったようで、参加した8人の子どもたちは卒業証書を受け取る際にギャグをしたり、写真撮影の際に同時にジャンプしたりと、終始笑いが耐えない内容だったようだ。

 柏原周平氏に話を聞いたところ、卒業式に参加した8人は普段一緒に『マインクラフト』を遊ぶ仲間だが、実はお互いが実際に会ったことはないという。年齢や住む地域もバラバラだが、毎日大笑いしながら一緒に遊んでいるそうだ。その中のひとりが今年卒業を迎える中学3年生で、残念ながら卒業式は中止となってしまった。

 そこで自分のワールドを何かに生かせないかと考えていたMiakunさんが仲間に声を掛けて式の企画をまとめていった。近未来都市の夏をイメージしたというワールドに、卒業式のため新たに体育館を建設した。体育館に「Summer」と書かれているのはこのためだ。

 なお、この動画では体育館のみが収められているが、ワールドには4つの棟を持つ高校を中心にホテルやショッピングモールもあるとのことで、普段から子どもたちが遊び込んでいることが伺える。

(画像は柏原周平氏のTwitterより)

 柏原氏は息子に「ゲームをやるなら本気で」と伝えているそうで、日常生活にもしっかりと取り組み、体調管理や環境作り、そして仲間作りにも気を配ることがゲームに真面目に取り組むことにつながると教えているという。そんな中で自主的に進めたられた卒業式に立ち会った柏原氏は、子どもたちの企画力や行動力、何より思いやりの心に感動したと語っている。

 また氏は、この件がゲームの表面的な良し悪しというよりも、使い慣れたツールを使った子どもたちによる友だちへのプレゼント(遊び)であるとも語る。そんな純粋な風景に心打たれてか、国内外で同ニュースは話題となっており、言葉の壁を超えて海外でもIGNEurogamerなどの大手ゲームメディアが報じている。

ライター/古嶋 誉幸

ライター
一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。
Twitter: @pornski_eros
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