国際自動車連盟 (FIA)は日本時間3月23日(月)早朝、Codemastersが開発する公式ゲーム『F1 2019』を利用したeスポーツ競技「F1 Esports Virtual Grand Prix series」の様子をF1.comおよびYouTube、Twitch、Facebookにて配信した。各サイトでは約1時間半の配信アーカイブを視聴可能だ。
モータースポーツの世界選手権である「フォーミュラ1」(以下、F1)は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、第1戦の「オーストラリアGP」から中止や延期が続いている。5月に開催予定の「オランダGP」および「スペインGP」は延期となったほか、「モナコGP」は中止が正式に発表された。
今回のeスポーツ競技は、コミュニティの内外を問わないF1への興味関心の持続や、純粋なエンターテインメントを目的として開催される。現状では実競技の開催スケジュールに合わせて5月までの配信を予定しており、今回は3月下旬の開催を予定していた第3戦「バーレーンGP」の様子が中継された。もちろん、eスポーツ競技の結果はF1ポイント(実競技の成績)には影響しない。
プレイヤーは2名の現役F1ドライバーをはじめ、実際のプロレーシングドライバーや2輪レーサー、若手ドライバーが操作する。このほか、オリンピックの自転車競技で史上最多6度の金メダルを獲得したサー・クリス・ホイ氏、プロゴルファーのイアン・ポールター氏、「ワン・ダイレクション(1D)」のメンバーで歌手のリアム・ペイン氏などの選手がプレイヤーとして参戦している。
ルールに関しては「バーレーン・インターナショナル・サーキット」のコースを舞台に、実競技の50%となる28周のタイムを競う。ゲームの腕前はプレイヤーによって差があるため、マシンの調整や車両性能は全プレイヤーが同一のものを使用。また、車両損傷の軽減や急ブレーキ時の滑走を防ぐアンチロック・ブレーキ(ABS)、タイヤの空転を防止するトラクションコントロールの機能は「オン」の設定だ。
なお、FIAはレース開催日ではない週末にも『F1 2019』のオンライン大会を主催し、世界中のファンがF1ドライバーと直接対戦できる機会を設ける計画を立てている。こちらについては、F1公式ソーシャルメディアアカウントより後日告知されるので、興味のある人はチェックしてみてほしい。
ライター/ヨシムネ