マイクロソフトは統合版(Bedrock Edition)『マインクラフト』向けのマーケットプレイスに、教育を目的としたさまざまなアイテムを6月30日(火)まで無料でダウンロードできる「Education Collection」を追加したことを発表した。
統合版『マインクラフト』は、AndroidおよびiOS、Kindle Fire、Windows 10 PC、Gear VR、Oculus Rift、Fire TV、Xbox One、Windows MR、Nintendo Switch、PlayStation 4で利用できる。
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、多くの人が社会的距離を保ちながら、友人とのコミュニケーションを取る手段としてゲームを活用している。現状として、一斉休校などで外に出られない子供たちを中心に、『マインクラフト』の需要が前例にないほど高まっている。
そんな中マイクロソフトは、多くの子供たちがオンラインで友達と過ごしながら遊びを通じて学び、なおかつ家族がそれを安心して子供に与えられる方法を模索していたという。それが今回「Education Collection」として結実した。
「Education Collection」は『マインクラフト』のメインメニューのマーケットプレイスのほか、ブラウザからもアクセスできる。特に目を引くのはアメリカの首都のランドマークを再現した「ワシントンD.C.」。リンカーン記念堂やホワイトハウス、国防総省など17か所の有名な場所を『マインクラフト』で見て回ることができる。また、トリビアクイズでその場所について学ぶことも可能だ。
海洋生物学者の仕事が体験できる「MARINE BIOLOGIST ROLEPLAY」では、海洋生物を集める平和なスカベンジャーハントゲームや運転可能な潜水艦での海底散歩が楽しめる。
このほか、レッドストーンの基礎を学べる「JIG’S GUIDE: REDSTONE BASICS」、人間の目の構造をゲームで再現した「THE HUMAN EYE」、都市計画ゲーム「LUMEN: CITY CHALLENGE」や国際宇宙ステーションの生活を体験できる「INTERNATIONAL SPACE STATION」など、親子で楽しめそうな12種のコンテンツが登録されている。
新型コロナウイルスの感染拡大による外出の自粛や禁止により、ビデオゲームの存在はかつてないほど重要になっている。子供たちに愛され、かねてより教育にも力を入れてきた『マインクラフト』だけに、「Education Collection」の無償公開は多くの家庭にとっての助けになるだろう。
ライター/古嶋誉幸