ゲームデザイナーのDan Da Rocha氏が、リズムゲームとFPSを合体させたゲームの特徴的なコンセプト動画をTwitterで公開した。氏は一人称視点パズル『Q.U.B.E: Director’s Cut』や、背景色を自由に変えて道を切り開く2Dパズルアクション『Hue』などを手がけた人物として知られる。
Here's a Rhythm FPS game we've been messing around with. It's been pretty fun to work on so far! 🤘#screenshotsaturday #gamedev #madewithunreal pic.twitter.com/leYq1aEb4l
— Dan Da Rocha (@DanDaRocha) April 18, 2020
「プレアルファビルドのため最終的な作品と異なる可能性がある」と書かれており、詳細も明らかにされていないが、この動画からでもいくつかゲームプレイの特徴が読み取れる。もっとも目立つのは画面中央の照準に向かって流れてくるノーツだろう。
ノーツはリズムゲームでは打鍵する対象として振ってくるおなじみの存在で、公開された映像では画面中央にノーツが来たときに銃を撃つと弾が出る様子が表示されている。
PerfectやGoodなど、リズムゲームでおなじみのノーツを打つタイミングで評価が変わるシステムも搭載されているようだ。評価によって敵に与えるダメージが変わっているようで、タイミングよく押せば銃撃ダメージがアップする仕組みはなかなかおもしろそうに見える。
このほか、ミニマルなグラフィックで描かれる2種類の敵が登場している。こちらに向かって走ってくる赤い敵と、銃を持った黄色い敵だ。彼らの攻撃をうまくかわしながら、ノーツのタイミングで銃を撃って攻撃する。
ヘッドアップディスプレイにはHPや時間で回復するダッシュゲージ、スコアなどが確認でき、画面右上には「すべての敵を倒せ」とミッション目標が記されている。倒しきれないほどの無数の敵の攻撃をダッシュでかわしながら闘い、「最後まで生き残れ」というような目標があってもおもしろそうだ。
FPSとリズムゲームを合体させたゲームはこれが初めてではない。出現する敵がリズムゲームのノーツの役割を果たすHarmonix Music Systemsの『Audica』や、照準に向かってノーツが流れる『Chroma』(ただしHarmonix Music Systemsにより開発キャンセル済み)といった作品が挙げられる。このほか、『Pistol Whip』のようなゲームもある。
こういったジャンルのゲームはどちらかというとVR向けゲームに多いが、VR機器を持っていないという方でもDJ同士が対戦するという設定の対戦リズムFPS『The Drop』を無料で試すことができる。本作もノーツが照準に向かって流れるタイプのFPSなので、Dan Da Rocha氏の作品の雰囲気が感じられるだろう。
ライター/古嶋誉幸