北米地域のゲームレーティング機構「エンターテインメントソフトウェアレイティング委員会」(以下、ESRB)は、9月に発売予定のRPG『サイバーパンク2077』のレーティングページを公開した。性や薬物使用の描写などがゲーム内に存在し、レーティングは対象年齢17歳以上の「Mature」(M)となることが明らかになっている。
『The Witcher』シリーズでも娼婦や女性との肉体的な交流など、性表現に力を入れてきたCD Projekt REDだが、本作は退廃的なナイトシティが舞台ということで、より広範囲でのアダルトな描写に力を入れているようだ。
ESRBによれば、キャラクターカスタマイズでは胸、臀部、性器のサイズや組み合わせが性別と共に選択できるという。『The Witcher』シリーズでも売春婦との性行為表現は含まれていたが、そういった描写は本作にも含まれている。
性行為のシーンは一人称視点で描かれており、簡単ではあるが明示的なあえぎ声、体位の移動、ヌードキャラクター、そして一部のシーンでは突き上げるシーン、キャラクターの頭がパートナーの股間に向かって動くシーンなどもあるという。
強いゴア表現も取り入れられており、手首に取り付けられたブレード、強化された手足などの近接攻撃は敵を解体することもできる。戦闘では爆発、血飛沫、痛みによる絶叫などの表現がされる。いくつかのシーンでは内臓が見える死体描写があるほか、あるクエストでは手足を釘で打ち付けるような描写もあるという。
飲酒や薬物摂取の表現もあり、ゲームでは頻繁に架空の麻薬が登場。麻薬を使用するとプレイヤーキャラクターにさまざまな効果が現れる。ナイトシティのビルボード広告では、覚醒剤を吸引する男性の描写もある。飲酒すると画面がゆがみ、さらに飲酒状態で車を運転することもできるという。
また、レーティングページには「ゲーム内購入」の項目も記載されている。CD Projelktから公式声明を受け取った海外メディアDSOGamingによると、これはすでに発表されてるゲームの拡張版に対する記述とのことだ。ゲーム内にマイクロトランザクションはないとCD Projektは強調している。
退廃的なナイトシティの生活を描くために、CD Projektは自主規制をギリギリまで廃した表現にこだわっていることがわかる。『The Witcher 3: Wild Hunt』も同じく「M」レーティングだが、ESRBでの記述は『Cyberpunk 2077』の半分にも満たない。
CEROの臨時休業に関するニュースに伴い、日本国内の #サイバーパンク2077 発売への影響を心配するお問い合わせを頂いておりますが、家庭用版については既にCEROレーティング取得済みであることをお知らせいたします。レーティング内容については今後告知して参りますので、詳細は続報をお待ちください
— CD PROJEKT RED Japan (@CDPRJP) April 9, 2020
なおESRB以外でも、オーストラリアやブラジルでは「R18+」(18歳以上推奨)のレーティングを受けたという『サイバーパンク2077』。日本のCEROも通過済みであることが明らかにされている。
ライター/古嶋誉幸