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Steam版『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』が50万本を突破。ユーザーレビューも「圧倒的に好評」を獲得

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 アトラスは先月6月14日に発売したPC版『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』Steamでの販売本数が50万本を突破したと発表した。ユーザーレビューは記事執筆時点で1万9000件を超えており、ユーザー評価は「圧倒的に好評」を獲得している。

 Steam版『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』は、2012年に発売したPS Vita版をベースに、フルHD、可変フレームレート、Steamの実績とトレーディングカード、さらに音声を日本語と英語から選択できるなどに対応した作品。フルスペックで『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』が楽しめる作品となっている。

 もともと初代『女神異聞録ペルソナ』は、『真・女神転生』シリーズから派生した学園ジュブナイル路線を推し出していたが、特に変革があったのは『ペルソナ3』だ。アドベンチャーパートとキャラクターをさらに充実して、日常の学園生活にフォーカスを置くことによって、後のシリーズの路線を決定づけた。

 英語ヴォーカル曲をBGMに使用、キャラクターデザインに副島成記氏を起用して明るい作風を推し出すなど、新しいJRPGの礎を築いた記念碑的作品となる。こうした大胆な刷新は、ディレクターの橋野桂氏によるものである。

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(画像はSteam『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』より)
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(画像はSteam『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』より)
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(画像はSteam『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』より)
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(画像はSteam『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』より)

【ゲームの企画書】『ペルソナ3』を築き上げたのは反骨心とリスペクトだった。赤い企画書のもとに集った“愚連隊”がシリーズを生まれ変わらせるまで【橋野桂インタビュー】

 そういった『ペルソナ3』の路線はさらに『ペルソナ4』で完成の域に達した。学園ジュブナイルに加えて、町で頻発する連続殺人事件のミステリーが絡むストーリーは口コミで評判を呼び、従来の『真・女神転生』、『ペルソナ』シリーズのファン以外にも届くようになった。『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』はそんな『ペルソナ4』に新規イベント、新規キャラクターを追加した作品だ。

 今回のSteam版のユーザーレビューでは、国内外とも『ペルソナ』シリーズに初めて手を出した感想が散見される。実は初代『女神異聞録ペルソナ』は1999年にPCパッケージ版が発売しているのだが、それも約20年前の話。今回の『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』の久々のPC復帰は、PCゲーマーにとって新鮮かつ歓迎として捉えられているようだ。

 もともと『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』がPS Vitaで発売しているということもあり、現在ではプレイすることが、やや敷居が高くなっている作品でもあった。今回の大ヒットには、『ペルソナ』シリーズの人気が国内外とも広く定着したのに加え、そういった背景もありそうだ。

ライター/福山幸司

ライター
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福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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