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2020年9月21日に予定していた同人誌即売会「COMITIA133」の開催が中止。同時にコミティア継続に向けたクラウドファンディングの実施も発表

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 コミティア実行委員会代表は2020年9月21日に予定していた同人誌即売会「COMITIA133」の開催中止を発表した。

 理由は以下公式の発表を確認していただきたい。

■2020年9月21日 COMITIA133開催中止のお知らせ

8月1日より屋内イベント入場者数の規制「5000人以下、かつ収容定員の50%以下」のうち、「5000人以下」が解除される方針でしたが、7月22日に政府よりこの制限緩和を8月末まで見送ると発表されました。現時点でこの人数制限がいつ頃緩和されるかが見通せなくなっています。
その上で、ここ数週間の東京及び全国での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の再拡大の状況を鑑み、サークル募集をした段階で想定していた規模や対策での開催は難しいと判断し、このような決断に至りました。

■最後に

今回の開催中止はあくまで東京のコミティア実行委員会の個別の状況により判断したものです。
現在は首都圏でも小規模、中規模の同人イベントが再開されつつあります。それぞれが感染症予防対策を行い、会場や関係機関と調整を取りながら、規模・地域・特質を踏まえて開催の可否を決めています。どうぞ、その判断を尊重し、無用な問い合わせなどはお控えください。

一方で、このような事情により「COMITIA133」の会場費については、5月の「COMITIA132extra」と同様にキャンセル料の免除をお願いしていますが、現時点では対応は不明です。行政・東京都・その他関係者の方々には、コミティアに限らずイベント主催者に対して特段のご配慮をいただきますよう、心からお願いいたします。

現在のコロナ禍において、コミティアだけでなく、全国の同人イベントは未曽有の苦境にあります。それは業界全体に波及し、同人誌印刷所など関連産業も同様です。よく言われる「生態系」の危機が迫っています。それは私たち業界に関わる人間が何とか切り抜けなければなりません。
ただ一つ、参加者の皆さんにお願いしたいのは、描き手は作品を描き続けてもらいたいこと、読み手はそれを応援してもらいたいことです。
きっと新しい作品が待っている、新しい本が待っていると思えば、私たち主催者はイベント再開に向けて、どれほど苦労があろうと頑張り続けられます。

もう一度、コミティアの会場で会えるその時まで、どうか創作活動を続けながらそれぞれの場所で待っていてください。
どうぞよろしくお願いします。

 「描き手は作品を描き続けてもらいたいこと、読み手はそれを応援してもらいたいことです。」というコメントからは、同人誌即売会を存続させたいという強い姿勢が感じられる。

 また、コミティア実行委員会、および有限会社コミティアは、今後の継続運営のため、クラウドファンディングのプロジェクトを実施することを発表した。「MOTION GALLERY」のサポートの元、プロジェクトは8月中旬に概要を公開し、8月下旬の開始を予定している。
 コミティア運営からのクラウドファンディングに関するメッセージは下記の通り。

■ご協力およびご出資のお願い

今般のコロナ禍が同人業界全体に与えている影響は甚大で、すぐには回復不能なダメージを受け続けています。2021年以降に日常生活が戻ったとしても、同人イベントや同人誌印刷所が元に戻るには時間がかかるはずですし、同人文化は大きく縮小した地点からの再出発になるでしょう。

3000サークルを超える規模の同人誌即売会は日本の中でも少なく、その中でもオリジナルオンリーで、出張マンガ編集部を始めとした形で商業出版社と関係の深いコミティアは特異な存在です。また、参加サークルから発表作品を「見本誌」として預かり、読者からの感想を集め、カタログの記事という形で評価を返すイベントは他に類を見ません。単純にコミティアが無くなった時、同じようなイベントが生まれる可能性は低いでしょう。

コミティアが生き残ることは同人文化、そしてマンガ文化にとっても非常に意義があることであると信じています。コミティアという場を作り、維持してゆくため、皆さんのお力を貸していただけないでしょうか。
もちろんコミティアだけが苦しい状況ではないことも理解しています。リツイートなど、告知のご協力だけでも十分です。決して無理のない範囲でお願いいたします。

 クラウドファンディングに関する情報は随時コミティア公式サイト、および公式Twitterアカウントで告知されるので要チェックだ。

文/tnhr

ライター
2020年9月21日に予定していた同人誌即売会「COMITIA133」の開催が中止。同時にコミティア継続に向けたクラウドファンディングの実施も発表_001
メイプルストーリーで人との関わり方を学び、ゲームのゲームらしさについて考えるようになる。主にRPG、アドベンチャーゲーム、アクションゲームの物語やシステムに興味のある学生。
Twitter:@zombie_haruchan

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