日本人以外の視点から見たヤクザの描写は、日本のそれにはない魅力がある。夜の街にきらめくビビッドなネオンサインは、社会の影で暗躍するヤツらの姿を照らし出す。
ポーランドのゲームデベロッパーRockGameは、親分としてヤクザ帝国を支配・運営するシミュレーションゲーム『Yakuza Empire』を発表した。価格や発売日は未定、対応プラットフォームはPC(Steam)。
ゲームは日本語にも対応。Youtubeにアップロードされたトレイラーは英語だが、公式Twitterアカウントでは日本語のトレイラーを視聴できる。
Yakuza Empire – Take Control of Tokyo
— RockGame (@tRockGame) August 4, 2020
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Yakuza Empire takes us back to the 90s when the Japanese Mafia ruled the streets of Tokyo.@Play_Way #YakuzaEmpire #indiedev #IndieGameDev #games #newgame #trailer #gametrailer pic.twitter.com/ENmB4MeaTw
『Yakuza Empire』はヤクザとなり、自分の組を作り上げるシミュレーションゲーム。敬愛する殺された親分の代わりに自分で組を作り上げ、親分を殺した敵対組織に報復をすることが目標だ。
ただのヤクザでは組織に太刀打ちできない。まずは組員のリクルートだ。親分を待つヤクザたちはそれぞれに得意な分野があり、彼らをうまく育て、使うことでヤクザ帝国を運営する。ヤバいブツの取り引き、暗殺、拷問、戦闘。ヤクザの仕事は常に死と隣り合わせだ。
組には拠点となるビルも必要だ。ゲームのスクリーンショットでは、組員をトレーニングする場所やバーに見える施設などがビルに入っている。ヤクザを率いる冷酷な親分には、経営者としての視点も求められる。予算をに見合った拡張計画を立てなければならない。
ヤクザ帝国を支配するには、時に危険な戦闘に挑む必要もある。ゲームはターンベース戦略シミュレーションとなっており、育て上げた組員を率いて敵と戦う。ヘックスで区切られたマップに配置された遮蔽物をうまく利用して敵の弾丸を防いだり、爆発物を撃ち抜いて敵を一網打尽にしたりできる。
ほかにも、敵の拠点に忍び込んでこっそりと暗殺するような、直接的な戦闘以外の戦い方もあるようだ。
RockGameは『Yakuza Empire』のほかに、忍者をテーマにした『Ninja Simulator』を開発中のデベロッパーだ。西部劇のカウボーイの生活を描く『Cowboy Life Simulator』の開発元でもあり、他国の文化をゲーム化するのが好みのようだ。これらの作品はすべて発売日が未定だが、どれも発売が楽しみだ。
ライター/古嶋誉幸