ダニー・トレホ氏やイライジャ・ウッド氏らが登場したこともある『あつまれ どうぶつの森』を使ったトーク番組「Animal Talking」に、Xboxの顔として知られるフィル・スペンサー氏が登場した。
いわばライバルプラットフォームの作品を使ったトーク番組に出演することについて、氏は「私はPlayStationや任天堂、PCゲームも遊んでいる」とこともなげに語っている。といっても、Xboxの顔役だけあって氏のキャラクターが来ているのはXbox印のTシャツだ。
氏は番組内で、Xbox Series Xの発売日が11月に決まったことや『Halo Infinite』の延期、自身のゲーム履歴、さらにはXbox Series Xの形や任天堂について語った。
『Halo Infinite』の延期について、ゲームを開発する343 Studiosのボニー・ロス氏とXbox Game Studiosの責任者マット・ブーティ氏と話し合った結果だと説明した。
延期以外にもゲームを分割してリリースするというアイデアなども出たが、『Halo』シリーズに望む形ではないとして延期を選んだ。ファンの失望に理解を示し謝罪しつつも、ゲームを完璧な形でリリースすることを優先した。
話し合いによる『Halo Infinite』の延期の決定から発表まで、わずか24時間ほどというスピード感だった。これはスペンサー氏がユーザーがゲーム機を買うという大きな決定を重要視し、透明性を保ち噓をつきたくないという思いを反映したものだという。
Halo Infinite Development Update pic.twitter.com/TFZvXhRN9f
— Halo (@Halo) August 11, 2020
また番組内では、PlayStation 4とXbox Oneなどこれまでソニーとマイクロソフトのコンソールは比較的似た形だったが、Xbox Series XとPlayStation 5の外観は大きく異なり、なぜここまで異なるデザインになったかという質問も飛び出した。
スペンサー氏はこのデザインは静音性とスペックの兼ね合いだと答えている。これまでもさまざまな形で語られていたが、冷却効果に優れ、Xbox One Xより静音でXbox One Xよりパワフルであるとしている。
PlayStation 5の形についてもリスペクトしていると語っている。形は違うが、やはり冷却を重視したデザインなのだろうと予想している。異なるデザインに落ち着いたが、目指すゴールは同じだろうと語る。
このほか、スペンサー氏に対して最後に任天堂や今回使用した『あつまれ どうぶつの森』についても質問を受けた。
スペンサー氏はWiiやNintendo Switchなどを例に取り、任天堂はゲーム、ハードウェア、プラットフォームを通した完全な体験を構築していると答えた。
また任天堂は彼らが何をしているかに精通し、最強のファーストパーティの血統と強さを持っていると絶賛。ゲーム業界に属する者としてそれは宝石であり、守るべきものだと語っている。
任天堂ハードの作品にXboxのフィル・スペンサー氏が登場ということで大きな話題になった今回の「Animal Talking」。クロスプラットフォームというべき内容で、プラットフォームを越えた氏の思いが聞けた回だった。
ライター/古嶋誉幸