Bethesdaはゲーム情報イベント「Quake Con at Home」の寄付が3万ドルを超えたことを記念し、Bethesdaランチャー経由で『Quake II』の無料配布を行っている。日本時間8月13日午前1時から72時間の間無料配布中だ。8月15日午前1時までにBethesdaランチャーにログインすると自動的に配布される。
また8月18日午前1時からは『Quake III Arena』の配布も行われる予定となっている。このほか、現在Bethesda Storeでは「QUake Con at Home」を記念したセールも行われている。
THANK YOU! The total is in, and you raised over $30,000 during #QuakeCon at Home for @NAACP_LDF, @DirectRelief, @TrevorProject, and @UNICEF!
— Bethesda (@bethesda) August 10, 2020
As a thank you, we'll be unlocking Quake II on 8/12 and Quake III on 8/17, free for 72 hours each on the Bethesda net Launcher. pic.twitter.com/dfNM6F1qaH
『Quake II』は1997年12月にリリースされたid SoftwareのFPSだ。前作『Quake』の続編だが、ストーリーなどに直接的なつながりはない。ゴシックホラー調だった前作とは雰囲気を大きく変え、異星人の侵略軍と戦うSFシューターとなった。『Quake 4』は本作のストーリーの直接の続編だ。
本作は世界初の完全3DのFPSとして知られる『Quake』の続編として、グラフィックが大きく向上。ゲームスピードは遅くなり、司令部からの命令といった形でゲーム中にクリアすべきミッションが与えられるようになった。より豊かな表現が可能になったためか、全体的にリアルさを意識した調整が行われている。
今の視点で見ればグラフィックを筆頭に古いゲームだといわざるをえない。ゲームの歴史を研究するために過去の名作をプレイするというような場合以外、新規に遊ぶゲームではないだろう。無料配布を機会にプレイしてみるのもいいだろう。
ゲームエンジンやグラフィックの検証に使われることもあり、本作をレイトレーシングに対応させた『Quake II RTX』がリリースされたことも話題となった。
筆者の主観だが、少人数開発チームの作品を中心に古いFPSのリバイバルブームが起きている昨今、本作の影響を感じる作品はあまり見ない。そういう点では、クラシックFPSファンにとって無二の存在といえる。
「全体的にリアルよりの調整になった」と書いたが、今の基準でいえばガンガン走ってバンバン撃つ、クラシックFPSの魅力を持つFPSだ。
ライター/古嶋誉幸