9月11日(金)に開催されたUbisoftのゲーム発表イベント「Ubisoft Forward」にて、『プリンス オブ ペルシャ 時間の砂 リメイク』が正式発表された。対応プラットフォームはPlayStation 4、Xbox One、PC。2021年1月21日(木)に発売予定だ。1989年に発売されたオリジナルの『プリンス オブ ペルシャ』も収録される。
予約すると、原作を再現する主人公「プリンス」の衣装や武器、懐かしいPlayStation 2時代のグラフィックに変更するフィルターなどの特典が付いてくる。
『プリンス オブ ペルシャ 時間の砂 リメイク』は、2003年にPlayStation 2などで発売された『プリンス オブ ペルシャ 時間の砂』を、『アサシン クリード』シリーズで使用されているAnvilエンジンで作り直したリメイク作品だ。
オリジナルの『プリンス オブ ペルシャ 時間の砂』は、『プリンスオブペルシャ 3D』に次ぐ3D版『プリンス オブ ペルシャ』シリーズの2作目にあたる。壁を走り、柱を登り、危険な罠を回避しながら先に進む危険なパルクールアクションと、囲まれるとかなり危険で手強いモンスターとの戦いが繰り広げられる。
高い難度を誇るゲームだが、「時間の砂」の力による時間操作がゲームの面白さを強化している。たとえば操作をミスして落下死した場合、すぐにゲームオーバーにはならず時間を巻き戻してやり直すことができる。
また戦闘で多数の敵に囲まれた際には、時間の流れを遅くして有利に進めることもできるため、あらゆる場面で時間操作が重要な鍵を握る。
ただ難しいだけでなく、時間の砂を使ったアクションは高い評価を得た。その後、“時間の砂3部作”として同じ主人公と世界設定を持った3D版『プリンス オブ ペルシャ』がリリースされ、同じく時の砂を巡る戦いが描かれた『プリンス オブ ペルシャ 忘却の砂』も発売された。
『プリンス オブ ペルシャ 時間の砂 リメイク』は、高い評価を受けたオリジナルから、新たな戦闘システム、パズル、時間の流れの操作だけでなく、デザイン、カメラ操作、カットシーンなど、あらゆる部分を現代の基準に合わせて変更しているという。
『プリンス オブ ペルシャ 忘却の砂』を最後に3D版『プリンス オブ ペルシャ』の新作は途絶えていた。遺伝子は『アサシンクリード』に引き継がれたとはいえ、筆者のように続編を待ち望んでいた方も少なくないのではないだろうか。
このリメイクが新世代の『プリンス オブ ペルシャ』の幕開けになることを祈りつつ、ゲームの発売を待ちたい。
ライター/古嶋誉幸