Pixel Games UKは、『Rogue』(ローグ)のSteam版ストアページを公開した。10月21日にリリース予定。
『Rogue』は1980年代に生み出された、ダンジョンのランダム生成、一回死んだら最初からやり直し(パーマデス)、グリッドベース、ターン制、リソース管理、アスキー文字のビジュアルなどの要素を特徴とする、『ウィザードリィ』や『ウルティマ』と並ぶ黎明期の伝説的作品だ。プレイヤーは分身となる「@」を操作してダンジョンを探索し、地下26階以降にある「イェンダーの魔除け」を取って持ち帰ることが目的となる。
その何度でも繰り返し遊べるという独特のゲーム性は後のゲーム業界に大きな影響を与え、『Rogue』と似たような特徴を持つゲームは「ローグライク」(Rogue-like = ローグ風の)と呼ばれるようになった。
日本では『トルネコの大冒険』や『風来のシレン』に代表される「不思議のダンジョン」シリーズがローグライクゲームとして有名だ。近年では、「ローグライク」よりも上述したようなローグ的要素が薄い・もしくは軽いという意味合いで「ローグライト」(Rogue-lite)と呼ばれるゲームも増えつつある。
今回Steam版として登場した『Rogue』は、オリジナル版作者であるマイケル・トイ氏が関わるEpyxよりIBM PC向けにリリースされた『Rogue』v1.49を移植したものとなる。
テキストのみで表現されたビジュアル、フルキーボードでの操作など、今遊ぶには少しとっつきづらいかもしれないが、その色あせない面白さは歴史が証明している。現代に脈々と受け継がれる「ローグ」遺伝子のオリジンに、ぜひ触れてみてほしい。