ゲームパブリッシャーのPlayWay S.A.は、モーセとなってイスラエル人を導き、約束の大地を目指す一人称視点アドベンチャー『Moses: From Egypt to the Promised Land』を発表した。開発はGames Incubatorが担当。発売日と価格は未定だが、リリース時にはローンチセールを実施するという。
PlayWayは一人称視点キリストシミュレーションゲーム『I Am Jesus Christ』(ストアリンク)や、ノアの箱舟をテーマにした『Noah’s Ark』(ストアリンク)など、聖書をテーマにしたゲームを複数開発中だ。
『Moses: From Egypt to the Promised Land』は、「モーセの海割り」の奇跡を起こしたモーセの苦労を追体験するゲームだ。目標はできるだけ多くのイスラエル人を助け、彼らを弾圧するエジプトの攻撃を退けて約束の地へと連れて行くこと。
そのために地道な人間としての努力や、神から与えられた奇跡の力を行使してエジプト人の士気をくじき、イスラエル人の士気を高めなければならない。くわえて、「十戒」を彫り上げることも必要となる。モーセといえば映画のタイトルにもなった「十戒」を思い浮かべる方も多いだろう。
神の力は時間とともに徐々に使える能力が増えていき、カエルを雨のように降らせたり、ナイル川の水を血に変えるような「十の災い」を元にした奇跡を起こせるようになる。ゲームプレイ映像では、奇跡以外にも捕えられたイスラエル人を助けたり、狩猟などで得た食べ物を渡すことで士気が上がっていく様子が確認できる。
聖書の記述でも、イスラエル人はことあるごとに食料の不足や疲れなどモーセに不満を訴え、そのたびに神の力でなんとかしたとされている。紆余曲折を経て約束の地にたどり着くのに40年の歳月が掛かった。
モーセ自身も時に助けようとしたイスラエル人からすらも疎まれ、海を割ってまでエジプトを脱出したものの、約束の地に自らが足を踏み入れることはできなかった。神の命令に背いたため、約束の地を目の前にして亡くなっている。
あらゆる逆境を乗り越え、同胞から疎まれようがへこたれずに神の意志をなんとか達成したモーセの偉業を追体験する『Moses: From Egypt to the Promised Land』は、現在開発中だ。
ライター/古嶋誉幸