PS5の新型コントローラー「DualSense」には、PS4と比較してさまざまな新機能が追加されているが、実際にその新機能をどのようにゲームで活用していくのは、それぞれの作品次第だ。
英語版のPlayStation.Blogでは、2021年5月に発売を予定しているFPS『DEATHLOOP』でDualSenseがどのように活用されているの紹介がされている。
Nailed it. Feel the clinking of falling nails while reloading the PT-6 Spiker nailgun in Deathloop, thanks to haptics. More DualSense controller gameplay details: https://t.co/F5uS6RYH9B #PS5 pic.twitter.com/4L8vdvpKMG
— PlayStation (@PlayStation) November 24, 2020
『DEATHLOOP』はBethesda Softworksが発売、『Dishonored』や『Prey』のArkane Studiosが開発している次世代機向けFPSだ。タイムループして同じ1日が繰り返している孤島を舞台に、暗殺者コルトがその時間のループを食い止めるために、ターゲットを暗殺をするのが目的のゲームとなる。
プレイヤーは繰り返す1日を経験しながら、情報を収集し新たなルートを開拓しつつ、新しい武器やアビリティを入手していく。ゲームはループを維持しようとする宿敵ジュリアナの視点からもプレイ可能で、意欲的な作風となっていそうだ。
DualSenseには、触覚を再現するかのようなきめ細かい振動を表現する「ハプティックフィードバック」機能がある。本作はアクションとステルスを重視しているゲームだが、たとえば雪原や砂利道などさまざまな地形が、DualSenseを通して触覚に訴えくる。本作はSF色が濃いストーリーだが、「テレポーテーション」の触覚で再現されているという。
また本作にはさまざまなユニークな武器が登場するが、そのなかのひとつ「PT-6 Spiker」と呼ばれる殺傷用ネイルガン(釘打ち器)では、リロードするときに釘をマガジンにつめこむ。この釘を入れるときのきめ細かい振動もDualSenseで表現されているという。
そして本作の特徴として、武器にそれぞれ品質が設定されており、たとば入手した銃が錆び付いていたりすると、その銃は弾詰まりを起こしてしまう可能性が高い。そのとき、ゲームでは弾が撃てないばかりか、プレイヤーに対してLRトリガーにロックがかかり、現実にトリガーボタンを押し込めなくなる。
DualSenseには、LRトリガーの抵抗が動的に変わる「アダプティブトリガー」機能が備わっており、この仕組みはその機能を活かしたものだ。
『DEATHLOOP』は2021年5月に日本での発売も決定している。『Dishonored』シリーズでユニークなステルスゲームを開発したArkane StudiosがどのようにDualSenseを活用しているのか。注目作といえそうだ。
ライター/福山幸司