PC版『天穂のサクナヒメ』向けにアップデートVer.1.05が配信され、料理の献立「玉子焼き」の素材に従来の砂糖だけではなく塩、醤油、出汁にも対応したことが明らかにされた。アップデートはPS4版、Nintendo Switch版にも順次、配信予定。
更新履歴抜けてたので追記しました。
— なる (@nal_ew) November 24, 2020
・酢を防病肥料としても使えるように変更
・卵焼きの調味料を砂糖以外に塩、醤油、出汁からでも作れるように変更
稲作が注目を集めている『天穂のサクナヒメ』だが、ゲーム中の料理の献立や素材が豊富なのも魅力のひとつだ。手に入れた米や肉、塩や出汁などの素材で料理をすると一時的にステータスがアップ。囲炉裏を囲って仲間たちと食事するシーンをみることができる。季節によって旬となる食事をとると、より効果が増幅するものもあるこだわりようだ。
今回、PC版『天穂のサクナヒメ』のアップデートで対応したのは「玉子焼き」だ。従来の素材では卵と砂糖で作ることができたが、砂糖の代わりに塩、醤油、出汁を使うことができるようになった。
卵は1年中買うことができますが、実は春が旬とされているそうです。
— ウェザーニュース (@wni_jp) May 22, 2020
卵料理といえば、欠かせないのが「卵焼き」。その味付けについて調査したところ、主に関東が砂糖派、関西が出汁(だし)派と、大きな差が生じました。これには、江戸時代からの食文化が関係しているのです。https://t.co/uO1YPRH2Y7 pic.twitter.com/H2cq6wVJyp
実は玉子焼きは地域差によって味付けが変わる。ウェザーニュースの8000人を対象とした調査によると、全国的に砂糖派と出汁派は拮抗しており、僅差で砂糖派が多い。ただし地域別には顕著に差が出ており、出汁派が多いのは関西と四国、それ以外の主な地域では砂糖派が多い。なお沖縄は「その他」となっており、塩での味付けが多いようだ。
こういった出汁派が多いのは関西と四国の家庭によっては、だし巻き玉子と玉子焼きは区別せずに、逆に砂糖を入れる玉子焼きに馴染みがないという人もいるようだ。兵庫県明石市では「明石焼き」という、玉子に小麦粉や出汁を混ぜる郷土料理があり、名物として人気を博している。
なお、醤油派は上記の調査によると、砂糖派、出汁派に続く第三の味付けのポジションにあるようだ。
今回の『天穂のサクナヒメ』のアップデートに、SNSでは「家庭や地域の味に配慮した神アップデート」と賞賛されており、自分の家庭で慣れ親しんだ玉子焼きの味付けをゲームで再現できそうだ。
ライター/福山幸司