考察と謎解きを駆使しないとキャラが死ぬ?SNSミステリー 『Project:;COLD』は注目のお祭りだ。物語はTwitterとYouTubeでリアルタイムに描かれ、人生で一度しか体験できない

 Team Project:;COLDによる『Project:;COLD』が発表された。本作はインターネットをフルに使って展開されるARG(代替現実ゲーム)のような作品で、“現実と仮想が交錯する不可逆性SNSミステリー”だ。

 もっと簡単に説明すると、謎解きと考察要素に溢れたミステリーの物語が、TwitterとYouTubeでリアルタイムに展開されていき、参加者自身が物語に介入して事件の真相を暴くというものである。

 そのため『Project:;COLD』の公式サイトには、「この物語は、作中の時間と現実世界の時間が完全にリンクしており、全てがリアルタイムに進行します。これは、あなたの人生において、いまこの時しか体験できない一度限りの物語です。」という注意書きが掲載されている。

 ではどのような物語が展開されるのだろうか。本作の舞台は神奈川県平塚市となっており、参加者はこの平塚で起こっている「呪いによって人々が死んでいく謎の事件」の目撃者となる。そしてこの事件の真相を暴くことが参加者の目的なのだ。

左から星野理也、岩永静、綾城奈々乃、佐久間ヒカリ、青島玲子、森いちご

 そして物語で重要なのが、本作には6人の登場キャラクターがいるということだ。実は6人のキャラクターたちはこの事件に巻き込まれており、既にそのうちの1人が犠牲になっている。このままでは他のキャラクターも犠牲になる可能性が高く、参加者は謎解きや考察を駆使して、彼女たちのためにも事件の真相に迫らなくてはならない。

 そして本作が面白いのは、参加者同士のコミュニケーションやネタバレを推奨していることだ。すでに身内犯人説やループ説などさまざまな考察が出ており、参加者同士の交流がかなりの熱量のもとに行われている。実際に自分で謎解きや考察をするのも楽しいが、融解班と呼ばれる参加者たちのやり取りを見ているだけで時間がどんどん解けていくのだ。もちろん、その交流に参加すれば楽しさは倍増するだろう。

 この感覚は『ひぐらしのなく頃に』や『魔法少女まどか マギカ』に近いものを感じるのだが、本作の場合はアニメと違い、いつ、何が起きるか分からない。もしかしたら今日、キャラクターが死んでしまうかもしれない。このリアルタイム性が多くの融解班を引き付けている理由だろう。

 前置きが長くなってしまったが、電ファミはこの『Project:;COLD』をメディアとして積極的に追っていくことにした。

 本作は情報がネット上に断片的に散らばる構造になっているため、参加者が物語の流れを追いにくかったり、途中参加のハードルが高く、最前線に追いつくのが大変であるため、電ファミではそこをサポートする。参加者の皆さんがより一層この作品を楽しめるように、記事やTwitterを使って、情報が追いやすくなるような取り組みを行っていく予定だ。

 本稿ではその導入として、『Project:;COLD』がどういった作品なのかをご紹介する。


登場キャラクターと呪いの犠牲になった少女

 11月1日、「佐久間ヒカリ」というバーチャルなキャラクターがデビューした。彼女は神奈川県平塚市に住んでいる高校3年生で、『都まんじゅう』というガールズバンドを結成。そして11月23日に開催される文化祭でファーストライブを行うことが明かされた。

 この『都まんじゅう』は彼女が通う「六泉ヶ丘高校」という学校の文化祭実行委員のメンバー6人で結成されており、この「佐久間ヒカリ」が発起人だ。

 当初は「佐久間ヒカリ」のみがTwitterYouTubeで活動していたが、徐々に他のメンバーたちもデビューし、11月15日に6人全員が揃う。

 この段階では文化祭ライブに向けて頑張る少女たちの日常が描かれていたのだが、当時からファンの間では「不穏だ」という声が上がっていた。というのも、彼女たちはそれぞれが自身の自己紹介動画をTwitterとYouTubeに公開しているのだが、そこに謎のノイズが仕込まれていたのだ。

 そしてこのノイズが暗号となっており、解読すると「カノジョタチヲシナセルナ」というメッセージが浮かび上がることが有志によって明らかになっている。ほかにも、彼女たちが通う「六泉ヶ丘高校」のサイトが実在しているなど、ただならぬ気配があった。

 そのため、「彼女たちは考察系のVTuberなのだろうか?」という声も上がっていたのだが、その一方で11月23日の文化祭には、実在する音楽バンド「ずっと真夜中でいいのに。」がゲストとして登場し、彼女たちの前でライブをやっている。その様子は直接描かれていないが、ライブ後に特別なことを教えてもらったと「佐久間ヒカリ」がツイートしており、その数時間後に「ずっと真夜中でいいのに。」の新曲を彼女がいち早く発表。また、『都まんじゅう』自身も「ずっと真夜中でいいのに。」の『秒針を噛む』のカバーを公開し、音楽系VTuberとしても注目されていた。

 謎のノイズに「ずっと真夜中でいいのに。」――いったいこの『都まんじゅう』は何なんだ? と密かな話題になっていたのだが、11月28日、事態が急変する。

 なんと、「佐久間ヒカリ」の死亡がTwitterで発表されたのだ。「佐久間ヒカリ」は『都まんじゅう』のリーダー的な存在であり、学校では生徒会長と文化祭実行委員長を兼任し、性格やビジュアル的にも“いわゆる主人公”というキャラクターなだけに、ファンにとってもその衝撃は大きいものだった。また、この時はまだVTuberとして見られていたため、“VTuberの死”は誤解を生みつつも大きく拡散していった。

 実は文化祭ライブが終わった翌日、「佐久間ヒカリ」は『血の人形事件』という不気味な事件に興味を持ち、さらにその翌日、他のバンドメンバーたちと調査に乗り出していたのだ。しまいには「イマオカ・オカルト倶楽部」という謎のオカルトサイトまで現れ、ファンの間ではいよいよこれは何かが起きると言われていた。しかし、まさか「佐久間ヒカリ」が死んでしまうとは……。

 なお、この段階ではまだ『Project:;COLD』とう名前は出ておらず、彼女たちがどういった存在なのかは明かされていなかった。そのため、かなりのドキドキ感があり、この時点ですでにファン同士の考察が過熱。様々な意見が飛び交っていた。

SNSミステリー『Project:;COLD』としての発表

 「佐久間ヒカリ」の死が発表された翌日、YouTubeに「私たちを助けてください」というタイトルの動画が投稿され、物語は大きく動き出す。この動画は、残された『都まんじゅう』の5人が公開したもので、「佐久間ヒカリ」が呪いによって死亡したこと、そして自分たちにもその呪いに巻き込まれており、自分たちも「佐久間ヒカリ」のように死んでしまうかもしれないことが明かされた。

 そして動画では、呪いを解く方法の手がかりにも触れられ、一枚のメモが映し出される。このメモは謎解きになっており、ここでようやく『都まんじゅう』という存在がどういったものなのかが分かってくる。先述したとおり、謎解きと考察要素に溢れたミステリーの物語が、TwitterとYouTubeでリアルタイムに展開されていくコンテンツであると。

 いままでは考察×リアルタイムという組み合わせだったのが、この動画により謎解き×考察×リアルタイムという凄まじい組み合わせになり、Twitterや有志によるDiscordでは今まで以上に考察と謎解きが活発化した。

 そして12月1日、ついに『Project:;COLD』が作品として発表されたというわけだ。以下、長いがプレスリリースを掲載する。


■現在進行形で起きている事件をネットのみんなで目撃し、真相を暴け!

 1987年、神奈川県平塚市で、6人の若き男女が次々と自ら命を絶った不可解な事件が起きました。この連続自殺事件は通称『血の人形事件』と呼ばれています。

 この『血の人形事件』に酷似した連続自殺事件が、いま平塚市で起こっています。通称『血の人形・再来事件』です。既に犠牲者が出ており、“血の人形の呪い”により、事件はまだまだ続くと思われます。

 この事件を解明するには、みなさんの力が必要です。

■事件に巻き込まれた6人の少女たち。彼女たちは私たちと同じ世界に生き、同じ時間を過ごしていた。

 この『血の人形・再来事件』に、神奈川県平塚市に住んでいる6人の高校生が巻き込まれます。

 彼女たちは自分たちが所属する「六泉ヶ丘高校」の文化祭実行委員のメンバーで、文化祭のために『都まんじゅう』というガールズバンドを結成。私たちと同じ世界に生き、同じ時間を過ごし、11月23日に行われた文化祭ライブを成功させました。

 しかし、11月27日、「佐久間ヒカリ」が『血の人形・再来事件』の犠牲者として死亡してしまいます。

 これは始まりに過ぎず、“血の人形の呪い”は彼女たち全員を蝕んでいきます。

■物語の結末はあなた次第!?あなた自身が物語に介入できる参加型ミステリー!

 彼女たちは、それぞれがTwitterアカウントを所有しており、リアルタイムにツイートを行っています。何気ない日常のツイートも考察をすることで、今まで見えてこなかった何かが見えてくることでしょう。

 参加者は彼女たちのツイートに対して、返信やリツイートなどのアクションを行うことができ、その行動が彼女たちに影響を与えます。もしかしたら、あなたの何気ない行動、あるいは勇気ある行動が、彼女たちの運命を大きく変えることになるかもしれません。

 また、物語が大きく進展するとき、YouTubeチャンネル「みやまんチャンネル」に動画が投稿され、謎解きが提示されます。その謎を解き、導き出される答えをTwitterに投稿すれば、彼女たちの助けになることでしょう。

 他の参加者と協力して物語に介入し、物語の真相に迫ってください。

■TwitterやYoutubeだけじゃない!”ネット全体”を使った仕掛け・謎解き

彼女たちが通っている「六泉ヶ丘高校」

 彼女たちが所属する「六泉ヶ丘高校」を実際に検索してみると、公式サイトにたどり着くことができます。

 このほかにもいくつかのサイトが存在しており、そこにはあなたや彼女たちの助けになることが書かれていることでしょう。

■ベテランから若手まで!様々なジャンルの気鋭クリエイターとキャストが集結

 キャラクターデザインには新進気鋭のイラストレーター「望月けい」を起用し、声優の「杉田智和」が所属するAGRSが登場人物のキャスティング・プランニングを担当。映像やビジュアルはバーチャルシンガー・花譜のMVを担当することで知られる「川サキケンジ」が監督を務めます。

 また、特定の形をもたない音楽バンドの「ずっと真夜中でいいのに。」、アニメーション作家の「こむぎこ2000」、デザイナーの「絵を描くPETER」も本作に携わっているほか、体験ギミックは数多くのリアル脱出ゲームを手掛けてきた「きださおり」、謎解きはアルティメット人狼主催の「眞形隆之」、ロゴデザインはCHProductionの「内古閑智之」、音響監督は「菊田浩巳」が担当します。

<クリエイター>
総監督・脚本:???
キャラクターデザイン:望月けい
映像監督:川サキケンジ
キャスティング・プランニング:AGRS / 杉田智和
音響監督 :菊田浩巳
体験ギミック :きださおり
謎解き:眞形隆之
バックグラウンドデザイン:絵を描くPETER
ロゴデザイン:内古閑智之

<主題歌>
アーティスト:ずっと真夜中でいいのに。
楽曲名:勘ぐれい
MV制作:こむぎこ2000

<キャスト>
佐久間ヒカリ:天海由梨奈
岩永静:角倉英里子
青島玲子:陶山恵実里
綾城奈々乃:桑原由気
森いちご:天野心愛
星野理也:松嶌杏実
???:悠木碧


 つまり、11月30日まで展開されていた『都まんじゅう』は、この『Project:;COLD』のプロローグだったのだ。

 そして恐ろしいことに

 しかし、11月27日、「佐久間ヒカリ」が『血の人形・再来事件』の犠牲者として死亡してしまいます。

 これは始まりに過ぎず、“血の人形の呪い”は彼女たち全員を蝕んでいきます。

 とも書かれており、むしろ『Project:;COLD』の物語はここからであることが読み取れる。

 リアルタイムに物語が進行し、参加者自身が物語に介入できる『Project:;COLD』。たしかにこれは人生で一度きりの体験であり、そしてこれは、一人ではなく大勢で楽しむものであるため、本作はいわばネット上のお祭りなのだ。

 脱出ゲームや考察が好きな人は、一度公式サイトやTwitterのハッシュタグ「#みやまん考察」を覗いてみてはいかがだろうか。なお、今後謎解きに関しては「青島玲子」のTwitterアカウントで発信されていく。

【タイトル概要】
タイトル名 :Project:;COLD
リリース日 :2020年12月1日
展開場所 :YouTube、Twitterなど
ジャンル :現実(リアル)と仮想(ヴァーチャル)が交錯する不可逆性SNSミステリー
価格 :全て無料でお楽しみいただけます
公式サイト :https://www.project-cold.net/
権利表記 :(C)Project:;COLD

文/電ファミニコゲーマー編集部

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事に関するタグ

新着記事

新着記事

ユーザー協賛プロジェクト

世界征服大作戦

電ファミの記事は協賛者の皆さまの支援によって成り立っています!

世界征服大作戦とは?

電ファミのファンクラブです。ゲームを中心にしながら、ひいてはマンガやアニメなど、エンタメ全般を扱うファンクラブへの成長を目指します。主要メンバーとして、元週刊少年ジャンプの編集長・Dr.マシリトこと鳥嶋和彦氏なども参加。面白いコンテンツによる世界征服を本気で企むコミュニティです。

詳しくはこちら

ピックアップ

連載・特集一覧

カテゴリ

その他

若ゲのいたり

SNSで更新情報をお届け!

カテゴリーピックアップ