CD Projekt REDは、『サイバーパンク2077』を12月10日(木)に全世界で発売した。幾度かの延期を経ての発売とあってか、リリース直後はSteamのサーバーが混雑のためゲームがすぐに遊べない現象が起きるなど、各所でお祭り騒ぎの様相が示されている。
そのSteamではリリース初日、記事執筆時点で100万3264人もの同時接続者数を記録したことが、Steamの公式統計データから判明した。
外部統計サイトSteam Chartsによれば、Steamで最大同時接続数が100万人を超えた記録はこれまでに『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』(PUBG)の323万6027人と、『Counter-Strike: Global Offensive』の130万5714人、『DOTA 2』の129万1328人の3本のみ。そのうち正式リリース日に同時接続数100万人を突破したのは、『PUBG』に続いて『サイバーパンク2077』が2本目となる。
シングルプレイゲームに限れば、Steamにおける『Fallout 4』の最大同時接続数の2倍以上だ。まだ休日前ということで、週末にプレイヤー数がどれだけ伸びるかに注目が集まる。『PUBG』を超えるのは難しいが、『Counter-Strike: Global Offensive』と『DOTA 2』の背中は見えている。
もちろんこれらの結果はあくまでSteamのみの記録であり、コンソール版はこうした統計を公開していないため不明。また、PC版はGOG.comやEpic Gamesストアで販売されているほか、クラウドゲーミングサービス「GeForce NOW」でも展開されている。
GOG.comはCD Projekt傘下のダウンロード販売サイトであり、限定のおまけをつけるなどして販売にも力を入れていた。Steamだけでもすさまじい数値が明らかとなっているが、全体で見ればさらに途方もないローンチとなっているのは間違いないだろう。
『サイバーパンク2077』は批評家からの評価も非常に高く、レビュー集積サイトMetacriticでは50件のPC版レビューが提出され、各レビュースコアの平均である参考値のメタスコア91点となっている。今年発売されたゲームの中では『Microsoft Flight Simulator』や『Spelunky 2』と肩を並べるスコアとなった。
Twitchトラッカーによると、発売から記事執筆時点まででピーク視聴者数114万人を記録。Twitter上では、日本で「サイバーパンク2077」がトレンド入りしたほか、アメリカやイギリスなど各国でも英語表記の「Cyberpunk 2077」がトレンド入りしている。
また、CD ProjektのIR公式Twitterアカウントは、本作が予約本数800万本を達成したことも発売にあわせ公表している。
💪💪💪 pic.twitter.com/HX1SoJH8dE
— CD PROJEKT IR (@CDPROJEKTRED_IR) December 10, 2020
発売前から無数の賞に輝いた『サイバーパンク2077』だが、発売後もさらなるアワードを受賞し、新たな記録を生むのではないかと予感させてくれる。12月10日(木)の発売となったことで、集計期間に都合上、多くのゲームアワードでは来年の作品として扱われることになる可能性があるが、今後どう評価されていくのか期待したい。
ライター/古嶋誉幸