Xboxプラットフォームは、互換性に力を入れていることで有名だ。最新コンソールであるXbox Series X/Sでは、XboxからXbox Series Xまで4世代ほぼすべてのゲームの動作が謳われている。
そんなXboxの互換性に、YouTubeチャンネル「Modern Vintage Gamer」が挑んだ動画が公開された。検証タイトルはマイクロソフトが2003年にリリースしたXbox用フライトアクションゲーム『クリムゾンスカイ: High Road To Revenge』。
マイクロソフトのストアページでは、同作はXbox Series X/SとXbox Oneに対応していることが記されている。おもな特徴の部分にはXbox 360での動作検証がされている旨も書かれているため、初代XboxからXbox Series Xまですべてのコンソールで動くことが分かる。
さらにModern Vintage Gamerはさらに一歩踏み込んで、「システムリンクケーブル」で異なる世代のXboxプラットフォームをつなぎ、一緒にマルチプレイができるかも検証した。その結果、2001年に発売されたXboxから2020年に発売されたXbox Series Sまで、最大で約20年の年の差がある4世代のXboxでひとつのゲームを遊ぶという、にわかには信じがたい光景が完成した。
Xboxではシステムリンクケーブルという名前が用いられているが、内容はイーサネット・クロスオーバー・ケーブル(クロスケーブル)だ。ざっくりと表現すると、相互に通信ができるLANケーブルを指す。動画では各Xboxをシステムリンクケーブルとイーサネットハブで接続し、LANネットワークを構築している。
じつは2017年にXboxゲームがXbox Oneで動くようになった時、システムリンクケーブルについても発表があった。海外メディアIGNによると、少なくともXbox Oneの時代までのXboxファミリーで、システムリンクケーブルによるマルチプレイに対応していることが伝えられていた。
その点を考えると、Xbox Series X/Sもシステムリンクケーブルで接続して一緒にゲームを遊べるというのは理にかなっている。が、やはり初代Xboxから最新のXbox Series Sまでが肩を並べて同じゲームを遊んでいる姿は感動的だ。互換性を大事にしてきたマイクロソフトのプラットフォームならではの光景といえるだろう。
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Xboxを2台以上持っているという方は少ないかもしれないが、XboxからXbox Series X/Sのうちの2台を持っているという方はいるかもしれない。もしもシステムリンクケーブルに対応したゲームとモニターも2台以上持っているという方は、一度試してみてはいかがだろうか。
ライター/古嶋 誉幸