好きなキャラクターに理想の台詞を読み上げて欲しい。そんな願いを叶えてくれるサービス「15.ai」が話題となっている。海外メディアKotakuが報じている。
15.aiはテキスト読み上げサービスだが、特筆すべきはそのなめらかな発音と、ゲームに登場するキャラクター音声を再現している点だ。ウェブサイトの右上「Source」の中には『Portal』から宿敵GLaDOSやウィートリー、『Team Fortress 2』のソルジャーやスパイ、『UNDERTALE』のサンズなど、ゲームファンにはおなじみの音声が用意されている。
すでにさまざまなユーザーがキャラクターの台詞を製作し、小芝居などを作って共有している。かなり流暢だが、これらはすべて自動生成というのだから驚きだ。
Listen to GLaDOS, not @JonComms. Made using https://t.co/FdjC3mSBBx pic.twitter.com/EEuzghHa2V
— Joy 🍞 (@JoyContent_) January 13, 2021
https://t.co/vsUVJqXRlY truly is a miracle pic.twitter.com/f9lY4Ezmol
— gir (@MasterGir) January 14, 2021
15.aiはディープラーニングを利用したテキスト読み上げツールだ。感情的なイントネーションを再現しつつ、現実的な発音を行うことを特徴としている。
文字からの感情分析は、MITの絵文字解析ツール「Deepmoji」を使用しているという。Deepmojiはさまざまな文章に使用されている絵文字を解析し、最終的に文字を打つだけでその文章にどのような感情が込められているかを判定するツールだ。
15.aiの使い方は簡単。まずはSourceから好みのゲームを選び、Characterから好きなキャラクターを選ぶ。そして「Enter text」と書かれたボックスに任意の文字を記入するだけだ。日本語入力には対応していないが、ローマ字入力でもなんとなくそれっぽい発音になる。
この15.aiを使用して、PCを音声でコントロールできるようにするツール「VoiceAttack」を使うことでGLaDOSをアシスタントとして使用するデモを公開したユーザーも現れた。
ここまで来るとまるでSiriのような魔法に見える。将来的にはこうしたサービスの力で、好きな声でユーザーを支援するアシスタントが登場するかもしれない。
https://twitter.com/Yoxiz_/status/1348697453692911617?s=20
15.aiはサーバーの運用や研究費をPatreonで集めている。研究を支援したい方はそちらから支援して欲しい。