2012年に正式サービスが始まり、その後は国産の代表的なオンラインゲームのひとつとして親しまれている『ファンタシースターオンライン2』(以下、『PSO2』)。
8年以上の歳月を経て、ついに後継作となる『ファンタシースターオンライン2 ニュージェネシス』(以下、『PSO2:NGS』)が始動する。
『PSO2』のアルファテストに参加していた身としては、「あれからもう8年も経ったのか……」と感傷的になってしまったわけだが、ともあれ2021年1月29日から31日まで3日間にわたって実施された『PSO2:NGS』のクローズドベータテストにも参加させていただいたので、本稿ではそのインプレッションをお届けしよう。
なお、本稿執筆時点での仕様や掲載する画像は開発中のものなので、今後変更される場合があることはご了承いただきたい。
また、電ファミでは『PSO2:NGS』の第2回クローズドベータテストの優先応募枠を250名分いただいている。下記のフォームから奮ってご応募いただきたい。
※本募集枠より応募される場合、SEGA IDを新規登録いただく必要がございます。
※「クローズドβテストに今すぐ応募!」をクリックいただき、応募フォーム内の「SEGA ID新規登録はこちら」より登録をお願いいたします。
文/Leyvan
さらに進化したキャラクタークリエイト──『PSO2』のキャラクターをそのまま持ち越せるのがうれしい
『PSO2』の最大の魅力といえば、やはり無限のバリエーションを持つキャラクタークリエイトだろう。種族、顔、体型、衣装、アクセサリーからボディペイントにいたるまで作り込めるのが特徴で、この点においてはほかのオンラインゲームの追随を許さない。
そして、『PSO2:NGS』で追加された顔バリエーション、体型は旧モデルよりもディテールが細かくなっているうえに、調整項目がさらに増えている点も見逃せない。肩のボリュームや位置、手足の大きさ、指の長さや細さ、手の厚み、首の角度など、「そんなところまでいじれるのか」と言いたくなるほど徹底的に調整可能だ。
さらには、立ち姿勢や移動、ダッシュ、ジャンプ、泳ぎなどのモーションを個別に変更可能で、キャラクターの個性を強めることができるのも非常に大きい。
今回のベータテストでは時間が限られていたため、キャラクタークリエイトに関しては徹底的に触ることはできなかったが、新しい顔バリエーションと体型、それに対応するコスチュームは質感が大きく向上したため、これまでよりもリアル寄りのキャラクターを作りやすくなったという印象。ベータテストということもあってか、現時点では使用できるパーツは少ないが、瞳やまつげ、メイクなどが追加されていけば写実的なキャラクターやドール風のキャラクターなど、多種多様なメイキングができそうで期待が高まる。
オープンフィールド化と新アクションで立体的な探索が可能に
『PSO2:NGS』でもっとも変化したのは、オープンフィールド化による移動アクションと探索要素の強化。従来はロビーからクエストを受注してシップに移動、その後ランダム生成されたフィールドに移る流れだった。だが、今回は拠点となるセントラルシティからフィールドへシームレスに移動できるようになり、エリア間もロードなしでまたぐことができるのが大きな違いだ。
広大で立体的なマップを踏破するためにプレイヤーキャラクターの移動アクションが多数追加されており、壁を蹴って高く跳躍するウォールキック、滑空移動できるフォトングライド、そして水面を泳げるようになったことで、冒険の領域は格段に広がった。
また、各地に点在するリューカーデバイスにアクセスすることで、どこからでもテレポート(ファストトラベル)できるので、移動に関するストレスを感じることはなかった。
戦闘は軽快かつ華やかにパワーアップ
戦闘に関して『PSO2』からの変更点は、まずジャストアタックの廃止と縦軸の機動強化が非常に大きい。通常攻撃のテンポがはやくなっており、フォトンアーツを通常攻撃からジャストアタックで繋げる必要がなくなったため、よりスピーディーに、そして敵の動きに対して柔軟に対応しやすくなっている。
二段ジャンプが標準化したこと、フォトングライドで高高度の敵に近接攻撃が当てやすくなっていることもうれしい変更点だ。また、空中でフォトンアーツをチャージしたときなどに落下速度が低下し、高度を維持したまま戦えるようになっているので、三次元的な戦闘が可能となった。
そのほか、各武器の通常攻撃やフォトンアーツの挙動も見直され、全体的に扱いやすくなっている。極端に戦いにくいクラスはなく、概ねバランスよく仕上がっていると感じた。
実質『PSO3』といってもいいほどの進化ぶり
第1回クローズドベータテストを終えて、率直な感想としては「これはもう『PSO3』としてリリースしても不足はなかったのではないか」と思うほどの出来映えだった。
たしかに、育成要素や戦闘システム、キャラクタークリエイト機能など基礎的な部分は『PSO2』を下地としているものの、探索の規模感、風景の美しさ、戦闘の迫力、そしてアクションの心地よさは別格のものになっている。
個人的にアクション要素のあるゲームでは、動かしているだけでも単純に楽しいかどうか、気持ちいいと感じるかどうかを重要視しているのだが、本作でもその感覚が存分に味わえたため、オープンβテスト、そして正式サービスへの期待がより一層高まった。
本来、修正や調整の余地を多く残していることが多いクローズドベータテストの段階でここまで仕上がっているのは、やはり『PSO2』で8年以上積み上げた実績があるからこそだろう。
それは決して平坦な道のりではなかったかもしれないが、それでもひとつのタイトルを8年ものあいだ運営し続けるのは並大抵のことではない。
10年続けると公言していた『PSO2』は、『PSO2:NGS』で10年後のその先の在り方を示した。ここからどこまで『PSO2』、ひいては『ファンタシースターオンライン』シリーズが発展していくのか注目していきたい。
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