Valveは2月25日、ビデオストリーミング技術を応用して離れた相手とローカルマルチプレイゲームを楽しむ「Steam Remote Play Together」において、Steamアカウントを持っていない相手とも遊べるようになるベータアップデートを公開した。これまでホスト役がゲームさえ持っていれば他の参加者はゲームを持っていなくてもよかった同機能だが、さらにアカウントすらも用意する必要がなくなった。
また「Steam Remote Play Together」は、ホストのコンピューターからWi-Fi回線を通じて各種端末でプレイできる「Steamリンク」にも対応しているため、スマートフォンなどから「Steam Remote Play Together」を通じてプレイすることも可能だ。つまりPCとスマホがあれば、アカウントやゲームを持っていなくてもホストが持つゲームを一緒に遊ぶことができるようになる。
「Steam Remote Play Together」の大きな利点は、ゲームを持っているのはほかのプレイヤーを招待するホストひとりだけで良い点だ。同じ部屋に集まりコントローラーを複数用意して一緒にゲームをする、いわゆるカウチに座りながらの協力プレイをオンラインで利用できるようにする。今回、Steam Linkアプリがあればアカウントも不要になり、さらに利用できる人は増えるはずだ。
招待する方法は簡単で、Steam Remote Play Togetherに対応したゲームを起動し、Steamオーバーレイをひらいてフレンドウィンドウを開く。その中に「Steam Remote Play Together リンクをコピー」をクリックしてそのリンクを一緒に遊びたい友達に教えるだけ。
招待される相手はブラウザなどでリンクを開き、Steam Linkを起動して一緒に遊ぶ。Steam Linkアプリを持っていない場合はウェブブラウザにダウンロードリンクが表示されるので、そこからダウンロードしてインストールすればいい。
Steam Remote Play Together対応タイトルは、Steamのライブラリから検索フィルターの「機能」の項目の中にあるRemote Play Togetherにチェックを入れれば検索できる。『Overcooked! 2』のように、オンラインマルチプレイに対応しているものでもRemote Play Togetherにも対応しているタイトルもある。相手がゲームどころかSteamアカウントを持っていなくても一緒にできるようになるのは、大きな利点だ。もちろんSteamフレンドでなくても一緒に遊べる。
なお3月27日には、Electronic Artsから『ブラザーズ 2人の息子の物語』のディレクタージョセフ・ファレス氏の新作2人協力プレイゲーム『It Takes Two』がリリースされる。氏は「このゲームに本当に飽きたら1000ドル払う」と豪語するなど、直近で発売される協力プレイゲームの中ではもっともも話題の作品だ。オンライン協力プレイだけでなく、ローカル協力プレイにも対応。こういった作品でも、Steamなら自分がゲームを買えばほかの誰かと協力して遊ぶことができる。
ライター/古嶋誉幸