Electronic Artsは協力プレイ専用アクション・アドベンチャーゲーム『It Takes Two』の最新映像をYouTubeで公開した。プラットフォームはPS4、PS5、Xbox One、Xbox Series X|S、PC(Steam)。価格は税込4300円。日本語版の発売は3月26日(金)、PC版については3月27日(土)に予定されている。
また、ゲーム所有者がフレンドを招待した際、招待されたフレンドはゲームを所有していなくても無料でゲームをプレイできる。
『It Takes Two』は全編協力プレイで展開する、さまざまな要素が盛り込まれたアクション・アドベンチャー。物語の主人公は不思議な能力を持つ少女ローズ。だが、このローズの両親は仲違いしており、家庭は離婚の危機が迫っている。
ローズが両親を模した人形を作ると、魔法の力で両親はその人形に意識が移る。ふたりのプレイヤーは人形になった父親コーディと母親メイをそれぞれ操作しつつ、ケンカをしながら不思議な世界で冒険をすることになる。
ゲームは協力型専用となっており、アクション・アドベンチャーをベースにパズルやジャンプアクション、あるときはレースゲームやシューティングになったりと、さまざまなゲームジャンルに変化していく。その中で父親コーディと母親メイ、そして娘ローズのドラマティックなストーリーが展開されていく。
本作を開発したのはジョセフ・ファレス氏が率いるヘイズライトスタジオ。ジョセフ・ファレス氏は『ブラザーズ:二人の息子の物語』(以下、ブラザーズ)を開発したことで注目を集めた映画監督兼ゲームクリエイターだ。本作と『ブラザーズ』の間には、協力プレイ専用アクション・アドベンチャー『A Way Out』(日本版は未発売)を開発しており、その協力プレイ専用でありながらストーリーを強く押し出すゲームデザインは野心的なものだと高く評価された。
『It Takes Two』も一見すると単純な協力型アクション・アドベンチャーゲームではあるが、ストーリーを推し出す作品となるのかもしれない。
なお、ジョセフ・ファレス氏はその多彩な才能からしばしばビッグマウスの人物としても知られており、海外メディアGameinformerのインタビューでは、「このゲームに飽きることはありえないよ。これは見出しにしてもいいくらいだ。“このゲームには飽き飽きだよ、だって驚きがないから”という人には1000ドルあげるよ。1000ドル!保証する、全員にあげるよ。でも正直に話してくれることが条件だ」と、本作の出来に自信満々となっている。
前作『A Way Out』が日本語版で発売されなかったことを残念に思っていたゲーマーは多かっただろうが、最新作『It Takes Two』は無事に日本語版で発売されるようで、PSのストア、Xboxのストアがそれぞれ開設されている。PS4版、Xbox One版はそれぞれ無料で次世代機版にアップグレードできるようだ。
なお本作にはフレンドパス機能というものがあり、ゲーム所有者はゲームを持っていないフレンドを招待して、ふたりでプレイすることが可能だ。フレンドが離脱すると、また別のフレンドを呼んでプレイすることができる、いたせりつくせりな機能である。
なおPS4とPS5、Xbox OneとXbox Series Xといった同ブランドの機種間の協力プレイは対応しているが、PS4とXbox Oneのブランドが違う機種ではクロスプレイには対応していないので注意が必要。またSteamではRemote Play Togetherという機能を使うことになる。詳しくは公式サイトを確認して欲しい。
『We Were Here Forever』など、近年にわかに注目が集まれる協力型専用のアドベンチャーゲーム。これまではインディーゲームが中心だったが、それよりは大きな規模の中堅タイトルといえる『It Takes Two』には期待が集まっている。このジャンルの起爆剤となり得るか注目作といえるだろう。『It Takes Two』は3月26日発売予定だ。
ライター/福山幸司