2月の発売から500万本セールスを達成し、プレイヤーたちによってさまざまな遊び方が開発され続けている『Valheim』。新たに独創的なヴァイキングが、今度は「自動灰色ドワーフ焼き機」を10番目の世界ヴァルハイムに完成させた。海外掲示板Redditの『Valheim』に関するサブレディットにて、ユーザーのLeathermattress氏が残酷ながらも頭の良い装置を披露している。
The Greydwarf toaster 5000.
byu/Leathermattress invalheim
装置の構造を簡単に説明すると、灰色ドワーフが無限に沸く「ドワーフの巣」の回りを掘り下げられており、ドワーフが沸くと同時に下に設置されたたき火まで落下する仕組みとなっている。地獄の業火で焼かれてドワーフは全自動で死亡し、木や樹脂といった素材をドロップし続ける。たき火に燃料をくべる必要はあるが、どうやらたき火の燃料で消費する量よりも木などの材料の方が手に入るようだ。
灰色ドワーフは森などに登場する一般的な敵対モブのため、良いイメージを持っている方はあまり多くないだろう。しかし生まれた途端に火の海に投げ込まれ、何をするでもなく死亡してアイテムを落とすだけというのはさすがに同情してしまう。だが、わざわざ木を切り倒さなくても木が自動で手に入るのはかなり便利そうだ。有用だが敵対する生物には容赦しないのは、ヴァイキングあるいは人間の本質のようにも思える。
スレッドでは「すばらしい」、「森林保護プログラム」といった称賛や、作業台やリスポーン制御の話など、さまざまな話題でこの装置が語られている。
『Valheim』は、ヴァイキングの世界として流刑地にして10番目の世界「ヴァルハイム」で主神オーディンの敵を倒すマルチプレイ対応オープンワールドサバイバルゲームだ。クラフトや建築がゲームの醍醐味のため、こうした独創的で非人道的な装置も誕生する。ほかのヴァイキングも敵対者に対して容赦がない。
たとえばSeraphというYouTubeチャンネルでは、「グレイリングリハビリテーション研究所」という施設が紹介されている。孤独なグレイリングを誘導し、彼らに暖かな部屋と仕事先を与えるプロジェクト。聞こえは良いが、見た目は完全に監獄。部屋には生首が飾られ、地下で強制労働をさせるという設定の施設となっている。明るい曲調と前向きなメッセージでディストピアな雰囲気が全面に押し出されている。
効率的かつ独創的。見た目もかなりヴァイキングな装置は、今日も灰色ドワーフから木や樹脂を生成している。世界と人間の容赦ない戦いが繰り広げられているのがヴァルハイムだ。
ライター/古嶋誉幸