ニュージーランドのゲーム開発会社RocketWerkzは、協力重視のオープンワールドサバイバルゲーム『ICARUS』のゲームプレイ映像を、ライブストリーミングイベントにて公開した。ゲームの対応プラットフォームはPC(Steam)。2021年発売予定。
RocketWerkzは、オープンワールドサバイバルゲームの草分け的作品『DayZ』を開発したロケットことディーン・ホール氏の開発会社だ。ティザーとして実写映像が公開され、氏の新作オープンワールドサバイバルゲームがどのようになるか注目が集まっていた。
『ICARUS』は最大8人が協力して生き延びるオープンワールドサバイバルゲームだ。舞台となるのはテラフォーミングに失敗した惑星「イカロス」。イカロスは空気すら有毒となり、人が住むことはできない土地となった。しかし、テラフォーミング失敗の原因となった物質は非常に有用だった。
人々は衛星軌道上の宇宙ステーションで生活しながら、イカロスに存在する希少な素材を手に入れるために地表とステーションを往復するという設定だ。
プレイヤーはそんなイカロスにドロップシップで降り立ち、仲間とともに生き延びながらミッションをクリアし、希少な素材などを探し出す。ただし、手に入れた素材は生き延びてステーションに持ち帰らなければならない。もしもドロップシップが帰還する制限時間までにドロップシップに戻れなかった場合、そのとき手に入れたすべてのアイテムとキャラクターがロストする。
開発者はゲームを「セッションベースのPvEサバイバルゲーム」と表現している。
希少な素材を集めるだけでなく、嵐や野生動物をやり過ごすためのシェルターを作るようなオープンワールドサバイバルゲームではおなじみの要素もしっかり存在。スキルツリーなどキャラクターの成長要素もあり、希少な素材をステーションに持ち帰れば、地上で生き延びるために利用できる新しいテクノロジーをアンロックできる。
脱出までの制限時間はかなり長く、上記の動画では少なくとも1日以上の時間がリアルタイムでカウントダウンされている。ただし8人協力プレイにしてはあまりにも長すぎるため、脱出するためのミッションはもう少し短い時間でクリアできるのかもしれない。
本作は地表に降りたってアイテムを集めて脱出、集めたアイテムを使ってキャラクターを強化してさらに困難なミッションに挑むというサイクルで進行するようだ。
オープンワールドサバイバルゲームとしては少し珍しいシステムに見える。FPSに親しんでいる方なら、オープンワールドサバイバルゲームに協力型FPS『Deep Rock Galactic』【※】の要素を足したものと説明した方がわかりやすいだろうか。
※『Deep Rock Galactic』は、ドロップシップで採掘衛星に仲間とともに降り立ち、モンスターと戦いながら指定された素材を集めるなどのミッションをクリアして脱出するゲーム。
『DayZ』で広大な世界で可能な限り長く生き延びることが目的のゲームを作り上げたディーン・ホール氏は、『ICARUS』では目的のために比較的短い期間を生き延びるゲームを設計しているようだ。
ストアページでは「エイリアンの惑星で生き延びる」と表現されているが、地表に住む生物は地球のそれによく似ている。まだまだゲームについてすべてが明かされていないように見えるので、続報に期待したい。