ケルンメッセとドイツゲーム産業協会は、今年2021年の「gamescom(ケルン国際ゲームショー)」をオンラインのみの無料イベントとして開催すると発表した。以前はオンラインとオフラインの2本立てとされていたが、去年同様オンラインのみに絞られる。ドイツ時間8月25日(水)から27日(金)までの3日間、ジェフ・キーリー氏による「オープニングナイトライブ」をはじめ、さまざまなイベントが実施予定だ。
ケルンメッセの最高責任者は「gamescom 2021はファンと産業界が共に楽しめるよう、ハイブリッド形式での開催に全力を尽くしました。このハイブリッドコンセプトはパートナー企業から非常に高い評価を受けましたが、gamescomはまだ早すぎると認識せざるを得ませんでした」と、オフラインイベントの中止についてコメントしている。
NO RETREAT, NO SURRENDER! 🚨 #gamescom2021 goes digital! Ready for an adventure? ➡️ gamescom epix will lead you on a special quest 🎉💯 Back again: gamescom: Opening Night Live with @geoffkeighley and our awesome shows. Statement: https://t.co/kV25mQWAJT pic.twitter.com/qBM5qiE8AP
— gamescom (@gamescom) May 5, 2021
gamescomはE3や東京ゲームショウへ並ぶ、世界最大級のゲームイベントとして知られている。ほかのイベントと同様、2020年は新型コロナウイルスの感染拡大によりオンラインのみでの開催となった。
オールデジタルとなったgamescom 2020は、44カ国から370社のパートナー企業が登録。世界180カ国から5000万人以上のユニークユーザーが参加し、1億回以上のビデオビューを記録した。
今回は前年のオンラインでの成功をさらに拡張するとし、コミュニティキャンペーン「gamescom Epix」を導入。詳細は不明ながら「gamescom独特の雰囲気をさらにデジタルの世界で表現する」としている。
ファンにはおなじみとなった、ジェフ・キーリー氏の「オープニングナイトライブ」以外にもさまざまなイベントが開催予定。業界人向けのイベントは8月23日(月)からスタートし、開発者とそのエコシステムのための情報源である「devcom」、インディ開発者と投資家、パブリッシャーを引き合わせるビジネスマッチングイベント「devcom Pitch it!」、さまざまなカンファレンスなどの催しが開かれる予定だ。
すべてオンラインイベントとなったgamescomで、日本のゲームファンも参加しやすくなったといえるだろう。8月末も眠れぬ夜、あるいは大変早起きをする朝が続きそうだ。
ライター/古嶋誉幸