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「実際の紙」を撮影して世界を構築したアドベンチャーゲーム『Papetura』が配信開始。ゲームに色を塗っているのは「光」そのもの

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 インディーゲームスタジオPetumsは、実際の紙を撮影してアニメーションを制作したアドベンチャーゲーム『Papetura』を配信開始した。プラットフォームはPC(SteamGOG.com)。価格は税込1220円。5月15日(土)まで10%オフの1098円となるセールを実施中だ。

 『Papetura』(パペチュラ)は、2匹の妖精「パペ」と「チュラ」が紙の世界に害をもたらすモンスターたちに立ち向かうポイント&クリックアドベンチャーゲーム。作中では言葉が使われず、すべてアニメーションと効果音によって物語が語られる。

 本作の特徴的なのは、キャラクターやモンスター、背景や小さな虫などはすべて実際の紙によって制作されており、それらを撮影してゲームに取り込むことにより世界を表現している。ひとつひとつの紙を切り抜き、接着剤で組み合わせてペーパークラフト(立体模型)をデザイン、使用された紙は安価な印刷紙1種類のみが使われている。

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(画像はSteam『Papetura』より)
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(画像はSteam『Papetura』より)
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(画像はSteam『Papetura』より)

 また紙の内部に光源を置いて光を透過させたり、外側から様々な角度から光を反射させることによって、独自の質感を表現。ゲームに色を塗っているのは「光」そのものだという。すでに公開されているメイキング映像では、本作の制作過程がわかるものとなっている。

 

 

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(画像はYouTube 「Papetura Making The Game From Paper」より)
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(画像はYouTube 「Papetura Making The Game From Paper」より)

 開発をしたのはポーランドに拠点を置くインディーゲームスタジオのPetums。1996年のクレイアニメーションを用いたゲーム『クレイマン・クレイマン』や、チェコのインディーゲーム『マシナリウム』、ジブリ映画などから影響を受けて制作をしたという。
 本作も『マシナリウム』の音楽を手掛けたチェコの音楽家であるFloex氏が担当。ゲームの雰囲気作りに一役買っている。

 Steamのストアページでは、そのビジュアルや雰囲気に圧倒されたユーザーのレビューが載っており、評価は「非常に好評」となっている。

 ポイント&クリックアドベンチャーゲーム『Papetura』はPC(Steam、GOG)で好評発売中。気になった人は購入を検討してみてはいかがだろうか。

★あまりの美しさに言葉を失う人が続出!?このニュースへのみんなの反応もご覧ください

ライター/福山幸司

ライター
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福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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