ゲーム開発者のReplicant D6は、レトロ風FPS『Agent 64: Spies Never Die』の無料体験版をSteamにて配信開始した。ミッションの内容は比較的平易な英文ではあるが、日本語化もされている。
なお、体験版は「アルファデモ」となっているため、完成版とは内容が異なる可能性もある。
『Agent 64: Spies Never Die』はNINTENDO64で発売された『ゴールデンアイ 007』や『パーフェクトダーク』に影響を受けたFPSだ。プレイヤーは世界を股にかけて活躍する「エージェント64」となり、困難なミッションに挑む。
体験版を遊んでみたが、グラフィックやプレイ感で、かつて『ゴールデンアイ 007』にはまり込んだプレイヤーなら懐かしさを感じずにはいられないはずだ。近接攻撃はもちろんチョップで、「撃つとなぜか爆発する戸棚」のような小ネタも再現されているのが楽しい。
NINTENDO64はスティックが一本のため、かなり強力なオートAIMが搭載されていた。本作もある程度画面の真ん中に敵がいれば、自動的に狙ってくれる。
スティック2本で操作する現代風のFPSに慣れしたしんでいれば、なぜこんなにも強力なオートAIMがついているのか理解が難しいかもしれない。そこで本作には、1本のスティックでゲームを操作できるクラシックコントロールモードがオプションで追加されている。
クラシックコントロールを有効化すると、左スティックの上下が前後移動、左右がその場で視点を回転する少し変わった操作になる。右スティックの上下は視点の上下移動、左右は左右へのカニ移動となる。
左スティックがNINTENDO64の3Dスティック、右スティックがCキーの操作に相当する。コントローラーの形状が大きく違うため当時の操作感を完全再現とはいかないが、知っている方には懐かしく、当時を知らない方にはスティックが1本しかなかった頃のFPSの操作を追体験するチャンスになるだろう。
体験版で遊べるミッションはひとつだけ。しかし、難易度によってゲーム内に登場する敵の数だけでなく、こなすべきミッションやマップの広さ自体も変わる。もっとも簡単なシルバーエージェントは基地に潜入してフライトデータをダウンロードし、ヘリポートから脱出するだけ。
一方の最高難度エージェント64では基地に潜入するためにセキュリティを解除し、サーバールームに爆弾を仕掛けて司令部に脱出するために無線で連絡を入れるなど、さらに多くの目標を達成しなければならない。
『Agent 64: Spies Never Die』は2021年内の早期アクセスに向けて開発中。ゲームに興味がある方は、体験版をプレイしてみてほしい。
Steamでさまざまなゲームの体験版などが遊べる「Steam Next Fest」が6月17日より開催する。すでに体験版が配信されている本作以外にもさまざまなゲームの体験版が配信される予定なので、今後のPCゲームに興味があれば参加してほしい。