【7/13 19:46更新】記事初公開時、イベントの日付を誤って掲載していました。大変失礼いたしました。関係者ならびに読者の皆様に深くお詫びいたします。
日本IBMは、日本初・アジア初の「量子コンピュータ」の稼働を神奈川県川崎市にある「新川崎・創造のもり かわさき新産業創造センター(KBIC)」にて開始する。
また、それを記念したデジタルイベント「IBM Quantum in Japan 2021 and Beyond」を7月27日(火)14:00~15:30に開催すると発表した。
なお量子コンピュータの稼動は年内を予定している。
IBM Quantum System One が、かわさき新産業創造センター( @KBICsozonomori )で稼働を開始します。これを記念しデジタル・イベントを開催します!
— 日本IBM (@IBM_JAPAN) July 12, 2021
[ IBM Quantum in Japan 2021 and Beyond ]
7月27日(火) 14:00〜15:30
詳しくは ➡️ https://t.co/rGvMdM7PjK#量子コンピューター #日本IBM #IBMQuantum pic.twitter.com/uVoOQS7vNQ
量子コンピュータとは、量子力学を応用した次世代のコンピュータのこと。
従来のコンピュータは「0」と「1」の2進法で成り立っており、電流の有無で0と1を区別し、1ビットは0か1かのどちらかを表していた。しかし極めてミクロの世界である量子の世界には、「重ね合わせ」や「もつれ」といった不思議な性質があるため、量子コンピュータが扱う量子ビットでは「0」と「1」を同時に表したり、相関を持たせたりすることができる。(参考:理化学研究所)
そのため少数の量子ビットで大量の情報が扱えるため、既存のコンピュータでは解きにくい情報を高速に演算することが期待されている。
東京大学とIBMは、量子コンピュータ「IBM Quantum System One」の国内設置拠点を、「新川崎・創造のもり かわさき新産業創造センター(KBIC)」に決定したことを今年2月に発表している。これは次世代ITに関するハードウェア研究を続ける研究拠点となり、、企業、公的団体や大学等研究機関と量子コンピュータの活用に関する協力を進めていく。
量子コンピューターの常時安定稼働には電気・冷却水・ガスなどのインフラの安定供給や耐振動環境が必要だが、KBICは川崎市の全面的な支援により安定稼働に最適な環境を実現しているという。
この「IBM Quantum System One」は年内の稼動を予定しており、これを記念して7月27日にデジタルイベントが開催決定。基調講演や、対談、パネルディスカッションなどが予定されている。
#量子コンピューター が発する音を聞いてみませんか?#IBMQuantum https://t.co/eWVhjtB4gv
— 日本IBM (@IBM_JAPAN) July 12, 2021
なお、これとあわせてIBMの公式Twitterは、量子コンピュータの「音」を公開。宇宙よりも低温で維持された量子コンピュータの発する音を聞くことができる。「シャンシャン」「シャリシャリ」として氷を砕くような音を聞くことができる。
デジタルイベント「IBM Quantum in Japan 2021 and Beyond」は7月27日(火)14:00~15:30に開催予定。なお閲覧するには事前登録が必要なので注意が必要だ。