ライブ配信プラットフォームTwitchのチャンネル「TwitchPlaysSpeedruns」にて、ステルスアクションゲーム『メタルギアソリッド』の隠し要素が発見された。本話題は海外のリアルタイムアタック(RTA)コミュニティ「Metal Gear Speedrunners」のTwitterアカウント(@MGSrunnners)にて取りあげられ、本作のRTAへ挑戦するプレイヤーの間で話題となっている。
Breaking: New discovery in MGS1!
— Metal Gear Speedrunners (@MGSrunners) August 28, 2021
A group effort by MGSR users on @TwitchSpeedruns has resulted in a brand new time save. The guards during the escape sequence can be manipulated with the DPAD on the port 2 controller.
Video by @PlatonicUser pic.twitter.com/WiAuaBxKM9
今回発見された小技は銃座付きジープで検問を強行突破していくゲーム終盤のシーンにて、“プレイヤー2”側へ接続したコントローラーの十字キーで本来操作できない敵の警備兵を操作できるものである。なお、海外RTA走者であるBlueMetal氏は、ニンテンドーゲームキューブ用ソフト『メタルギアソリッド ザ・ツインスネークス』(2004)や海外にて発売されたWindows版では同じ現象を再現できないことを独自に確認している。
本現象が発見された「TwitchPlaysSpeedruns」は、チャット欄に打ち込まれた視聴者のコマンドでゲームを遠隔操作させる配信ジャンル「Twitch Plays」の手法を用いてRTAへ挑戦するTwitchチャンネルだ。入力できるコマンドは通常のTwitch Playsよりも細かく、ミリ秒単位の入力やマクロなどの複雑な動作が可能となっている。
※日本時間8月23日の配信映像
TwitchPlaysSpeedrunsの公式Twitterアカウント(@TwitchSpeedruns)によると、今回の現象は配信設定時のミスによってプレイヤーの入力コマンド(信号)がプレイヤー1用コントローラーとプレイヤー2用コントローラーの両方へ送信されており、偶然発生したものだという。
『メタルギアソリッド』では、コントローラーをプレイヤー2側へつなぎ変えることで特定のボスキャラクターによる予測行動を回避する攻略法も存在しているが、今回起きた現象との因果関係は分かっていない。
Fun fact: The only reason we found this was because I’m stupid and had set up the bot incorrectly so we were outputting to both player 1 and 2 controllers simultaneously the entire time and didn’t realise til that moment.
— TwitchPlaysSpeedruns (@TwitchSpeedruns) August 28, 2021
『メタルギアソリッド』シリーズのRTAコミュニティでは2021年8月中旬、3分以上のタイム短縮につながる壁抜け技「boba skip」が通常の実況プレイ配信から偶然発見されたことも話題となった。
1998年のオリジナル版発売から23年の時が経った『メタルギアソリッド』は、研究熱心なRTAコミュニティによって今もなお愛されているようだ。