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『SIREN』に携わった外山圭一郎氏率いるボーカゲームスタジオの最新映像が公開。コンセプトアーティストの髙橋美貴氏が新作タイトルの敵キャラクターについて語る

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 アクションホラーゲーム『SIREN(サイレン)』『サイレントヒル』に携わった外山圭一郎氏が代表取締役を務めるBokeh Game Studio(ボーカゲームスタジオ)は10月12日(火)、同社でコンセプトアーティストを務める髙橋美貴氏へのインタビュー映像を公開した。本映像では、同社が開発する新作ホラーゲームの敵キャラクターに関する情報も語られている。

 髙橋氏は、武蔵野美術大学の視覚伝達デザイン学科を卒業後、ソニー・コンピュータエンタテインメント(現在のソニー・インタラクティブエンタテインメント)へ入社。『SIREN』シリーズに登場する敵キャラクター「屍人(しびと)」「闇人(やみびと)」のデザインに携わった実績を持つ。今回公開された髙橋氏へのインタビュー映像では、ゲーム業界へ入ったきっかけが最初に語られている。

 「(ただゲームが好きなだけで)ゲーム業界へ入ろうとは思っていなかった」と子ども時代を振り返った高橋氏は、武蔵野美術大学へ進学後に映像やCG技術への関心を深め、業界でCG技術が通用することを知ってゲーム業界へ進んだという。

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(画像はYouTube「Focus – Concept Artist: Miki Takahashi」より)
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(画像はYouTube「Focus – Concept Artist: Miki Takahashi」より)

 続いて、代表作となる『SIREN(サイレン)』シリーズとの出会いについては、初代『SIREN』(2003)のプロジェクトへ途中から加わり、空きがある「屍人」のデザインを担当したエピソードを語った。続く『SIREN2』(2006)では、プロジェクトの初期段階から服装を含めた「闇人」のデザインや設定を担当。2008年に発売された『SIREN:New Translation』でも同様に「屍人」のデザイン・設定を手がけている。

 髙橋氏の描く絵は子ども時代から暗い印象を持っていたようだが、自身にとって「一番好きなスタイルで、落ち着くスタイルだったので『SIREN』に参加できたのは自分にとってラッキー。自分の特性・作品にピタッとはまったような感じがしている」と振り返った。

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(画像はYouTube「Focus – Concept Artist: Miki Takahashi」より)
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(画像はYouTube「Focus – Concept Artist: Miki Takahashi」より)
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(画像はYouTube「Focus – Concept Artist: Miki Takahashi」より)

 また、映像では驚かせる意図ではなく面白さや美しさ、哀しさを込めたデザインへの思いに加えて、Bokeh Game Studioが制作している第一弾タイトルの敵キャラクターに関する背景とデザインの意図が語られている。

 髙橋氏によると、敵キャラクターは哀れみや滑稽さを感じさせるものとして「もともと人間であった」部分を残しつつも、さまざまな生物の「人間にはない強烈な生命力」が広い範囲でデザインへ落とし込まれるようだ。

 映像の最後では、本来人間が避けて通りたいと思うはずのものをわざわざ体験する“娯楽としてのホラー”について、人間らしさへ起因する複雑な面白さ・楽しさへチャレンジしたいとする髙橋氏の思いも語られた。

 Bokeh Game Studioではこれまでにも、クリエイティブディレクターの外山氏とプロデューサーの佐藤一信氏へのインタビュー映像を公開している。興味があれば該当の記事とあわせてチェックしてみてほしい。

『サイレントヒル』『サイレン』外山氏が開発中の「新作ホラーゲーム」について公式映像で語る。Bokeh Game Studioの第一作は氏の作風を全面に押し出したものに、興味深いアートワークも公開

Bokeh Game Studioの新作プロジェクトに関する最新映像公開。『SIREN』『人食いの大鷲トリコ』に携わったプロデューサーの佐藤一信氏が進捗を語る

ライター
2019年11月に電ファミへ加入。小学生の時に『ラグナロクオンライン』に出会ったことがきっかけでオンラインゲームにのめり込む。コミュニケーション手段としてのゲームを追い続けている。好きなゲームは『アクトレイザー』『新・世界樹の迷宮2』『GTFO』など。
Twitter:@fuyunoyozakura

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