AI技術を使い動画やウェブカメラの映像を手軽にモーションキャプチャーできるサービス「Plask」が公開され、話題を集めている。ブラウザを通じてデータの編集や出力が行え、登録をすれば誰でも無料で利用可能だ。
「Plask」は、韓国・ソウルに拠点を置く同名のソフトウェア会社が開発。現実の動きをAIが自動で取り込み、単純な操作でモーションデータを作成できることからアニメーターやゲーム開発者らを中心とした界隈で大きな注目を浴びている。
編集画面では、各ターゲットの配置やキーフレームの調整といった機能を搭載。今後は複数人での共同編集も実装する予定とのこと。データの出力は汎用フォーマットのGLB、FBX、BVH形式などに対応し、BlenderやMayaといった3DCGソフトでも扱うことができる。
冒頭の紹介トレイラーでは、早いテンポに乗せたダンスの動きが完成度の高いモーションで再現されているが、SNSでは実際の使用具合を検証する動画も複数確認された。それらの投稿によれば、トレイラーとほぼ遜色ない精度でデータが生成されており、「実用性に耐えうるのでは」という評価が主なようだ。
一方で、AI技術との適合性によってはエラーを起こす場合もあり、すべての映像を変換できるとは限らない点にも触れておきたい。同社は個人が簡単にモーション制作を楽しめるようになるまで「Plask」を広めていきたいと目標を掲げ、加速する「メタバース(仮想空間サービス)」の普及においてもさまざまなレベルでの活用が期待される。