Valveは、2022年2月に北米などの海外で出荷予定であるポータブルゲーム機「Steam Deck」向けに、セーブデータが同期する「動的クラウド同期機能」を追加すると発表した。
なおSteam Deckの日本での予約受付、出荷などは記事執筆時点ではアナウンスされていない。
「Steam Deck」は、Valveが開発したSteamのライブラリにあるPCゲームがプレイ可能なポータブルゲーム機。
タッチスクリーンを搭載しアナログスティックや操作ボタンを配している。さらにAMD社と提携したカスタムAPUを搭載したハイスペックな仕様になっており、「最新のAAAタイトルの実行にも十分なパワーを発揮」と謳っているのが特徴だ。
価格は海外向けに64GBモデルが399ドル(約4万5000円)と発表されているが、日本向けには予約を受け付けていない。日本語の公式サイトは作られているので、後日詳細が発表予定のようだ。
今回、発表されたのはSteamクラウドに新しい「動的クラウド同期機能」を追加したというもので、特にSteam Deckを念頭に置いた追加のようだ。
具体的には、Steam Deckでゲームをスリープ状態にするとセーブデータがクラウド上に保存されるというもので、これを使うことでPCでゲームを再開してもそのセーブデータから再開が可能となる。
またPCでプレイ終了後に、Steam Deckのスリープを解除するとPCでプレイしていたセーブデータがクラウドからダウンロードされるという。ポータブルゲーム機ではよく使うスリープ機能がより利便性の高いものとなりそうだ。この機能はSteam Deckには必須ではないが、利用が推奨されているとのこと。
注意すべき点は、ゲーム側の対応は必須となることだ。そのためValveは、ゲーム開発者に対して「開発者がSteamworksでゲームに対してこの機能を手動で有効化し、いくつかの新しいAPIを利用する必要があります」と実装を呼び掛けている。さらなる詳細はSteamのページを参照して欲しい。