いま読まれている記事

任天堂社員が仕事のやりがいや苦労、取り組み方を語る「仕事を読み解くキーワード」コーナーが更新。開発から経理、知的財産保護など多様な分野で計80以上の記事が公開中

article-thumbnail-220214r

 任天堂は2月14日(月)、「仕事を読み解くキーワード」のページを更新した。

 こちらは任天堂で働く社員の声を紹介するコーナーで、今回の更新では「経理」「パブリッシャー支援」「知的財産」「販売戦略・プロモーション」の4カテゴリの記事が新たにひとつずつ公開されている。

 「経理」カテゴリでは任天堂グループ全体の売上の詳細資料を作成しているという藤間結氏によって「経理の視点から見えること」というテーマの記事が公開された。

 国内外に28社の子会社5社の関連企業をもつ任天堂において、そのデータを集約し分析を行うのはかなりの作業ボリュームになるとのこと。また、明らかにおかしいと思われる数字であっても、現地に問い合わせてみればセールや限定版の発売といった理由があったりと、常に社内での動きを敏感に感じ取ることが求められるという。

 藤間氏の言葉によれば、「経理」は数字と向き合うことが多い仕事ではあるが、同時に数字を通じて任天堂の商品が世界中のユーザーに届いていることを実感できるという喜びがあるようだ。

任天堂社員が仕事のやりがいや取り組み方を語るコーナーが更新_001
(画像は仕事を読み解くキーワード「経理の視点から見えること」より)

 「パブリッシャー支援」の項では業務部の長谷川裕晃氏から、Nintendo Switchの発売時の経験をもとに、ソフトメーカーとのスケジュール調整の苦労が語られている。

 当時、入社1年目にして17タイトルもの窓口業務を担当した長谷川氏は各関係者の間を奔走。不安にさいなまれながらも、すべての完成したソフトデータを目標の期日に納入することに成功したときには大いに安堵し、発売日には心から報われた気持ちになったと振り返っている。

 そして、人生で最も多くの人たちとかかわりを持った濃密な1年はそれからの仕事にも大いに役立っているそうだ。

任天堂社員が仕事のやりがいや取り組み方を語るコーナーが更新_002
(画像は仕事を読み解くキーワード「使命感を持ってやり抜く」より)

 「知的財産」のカテゴリでは、商標や著作権の業務を担当する永本康介氏が、出願の戦略意図しない形での利用を防止するうえでの工夫について紹介している。

 国や地域によって異なる法律制度や、案件ごとの特別な事情、さらには審査官の判断なども関与する「商標」の扱いにはケースバイケースの対応が必要となる。ときに自らの判断が正しかったのか迷うことも少なくないという。

 その苦悩の中でも「任天堂ブランドを守る」という目的が永本氏の原点となっているようだ。自分の関与した商品が店頭に並んだときには喜びを感じるとともに、引き続きブランドを守っていかなければならない、という責任感を覚えると語っている。

任天堂社員が仕事のやりがいや取り組み方を語るコーナーが更新_003
(画像は仕事を読み解くキーワード「任天堂ブランドを守る」より)

 「販売戦略・プロモーション」に分類される記事では、入社9年目にして製造部門から販売戦略部門に異動した田仲聖氏から『マリオカート ライブ ホームサーキット』を軸にプランニングのやりがいや工夫について紹介された。

 『マリオカート ライブ ホームサーキット』は新機軸のタイトルだけに、実際にユーザーに触れてみてもらわなければ魅力が伝わりにくい作品だった。
 そのため、直営ショップである「Nintendo TOKYO」や家電量販店での実演プレイを企画。新型コロナウイルスの影響によりそのすべてを実現することは叶わなかったものの、プレイしている様子をプロモーションに用いて臨場感を演出するなど、さまざまな工夫を凝らしたとのことだ。

 田仲氏は営業戦略室の業務について「前例のないことにチャレンジすることが多い」とし、誰よりも製品のことを考え、熱意を持って取り組むことが大切だと語る。また、前例のない取り組みを進めるうえでは目標に向けた意思と情熱が重要で、ほかの部署での経験をはじめとする、さまざまなことに真摯に向き合い、励んだことが今の仕事にも生きていると感じているそうだ。

任天堂社員が仕事のやりがいや取り組み方を語るコーナーが更新_004
(画像は仕事を読み解くキーワード「開発と連携して販売戦略を練る」より)

 「仕事を読み解くキーワード」のページでは、このほかにも80以上の記事が公開されている。開発やデザイン、プランニング、プロモーションなど多様な分野の現場で活躍する方々の生の声をうかがうことができるので、興味を持った方はぜひ一度目を通してみてはいかがだろうか。

編集者
オーバーウォッチを遊んでいたら大学を中退しており、気づけばライターになっていました。今では格ゲーもFPSもMOBAも楽しんでいます。ブラウザはOpera

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます

新着記事

新着記事

ピックアップ

連載・特集一覧

カテゴリ

その他

若ゲのいたり

カテゴリーピックアップ