個人ゲーム開発者のAndrew Quistは、海外で近年に流行しているネットミーム「Liminal Space」をモチーフとしたホラーゲーム『Anemoiapolis: Chapter 1』をSteamにて発表した。発売は2022年内を予定している。
同作は2022年1月4日、開発中のテストを兼ねて『Anemoiapolis: Chapter 1』の前半までを収録した早期アクセス版をitch.ioにて販売している。価格は6ドル以上で任意に選択可能だ。
なお、本作は2021年内にリリースを予定していたが、延期の理由は自身の結婚式で忙しかったことと、クオリティアップのためだという。
題材の「Liminal Space」(リミナルスペース)とは、人気のない室内プールや古びたショッピングモール、夜中の郊外や公共空間、廃墟の写真をはじめとした画像群を示すネットミームだ。
厳密な定義はないものの、境界を意味する「liminal」を冠する画像群は、生活の痕跡や気配、懐かしさなどの「既視感」と同時に見覚えのなさ、不鮮明さといった「未知」を感じられる、いわば「既知と未知の中間」にある場所と一括りにできるだろう。
『Anemoiapolis: Chapter 1』の舞台はまさに「Liminal Space」として流通するような室内プール、廊下、ロッカールーム、廃れたショッピングモールが連続した謎の地下空間である。いずれの場所もさほど暗くないが人気もなく、既視感と不気味さの間で宙吊りになった居心地の悪さ、不気味さを醸し出している。
そんな空間が鍵を握る『Anemoiapolis: Chapter 1』は一人称視点の3Dサバイバルホラーゲームとなっており、プレイヤーは謎の地下空間を泳いだり登ったりしながら謎を発見し、正気を保ったまま地上への帰還を目指していく。
詳細は明らかにされていないが、人気のない謎の地下空間にはプレイヤー以外の「誰か」も存在しているという。視界の片隅に映るものは見間違いでは無いため、逃走して生命を維持しよう。
また、本作にはパズル要素や迷路も用意される。なかにはプレイするたびに空間が変化する迷路もあるという。
興味がある読者はitch.ioでアーリーアクセス版をプレイし、本作をウィッシュリストに入れて発売を待つと良いだろう。