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世界のゲーム開発者が選ぶ「GDCアワード」にて堀井雄二氏が「生涯功労賞」を受賞。長年の功績を称えて

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 Game Developers Conferenceは、GDCアワード2022において『ドラゴンクエスト』シリーズで知られる堀井雄二氏を「生涯功労賞」に選出したと発表した。

 Game Developers Conference(GDC、ゲーム開発者会議)は、世界各国のゲームの開発者が集まり、さまざまなカンファレンスを行う催し。

 またその催しの中でゲームオブザイヤーを発表する「GDCアワード」(The Game Developers Choice Awards)は、主要なゲームアワードのひとつとして毎年、注目されている。

 今回はそんなGDCアワードにて、堀井雄二氏が「生涯功労賞」を受賞したことが明らかになった。

堀井雄二氏がGDCアワードにて「生涯功労賞」を受賞_001
(画像はドラゴンクエストⅢ そして伝説へ… ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)より)

 堀井雄二氏は1954年生まれ。フリーライターや漫画原作者として活躍し、趣味で作っていたテニスゲーム『ラブマッチテニス』を、エニックスが開催していた「第1回ゲーム・ホビープログラムコンテスト」に応募したところ、見事、入選プログラム賞を受賞。

 その後、日本では物語性を強く導入したゲームの先駆けであった『ポートピア連続殺人事件』を制作。その後、『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ』やファミコン版『ポートピア連続殺人事件』などでアドベンチャーゲームに新風を巻き起こしたあと、1986年にファミコン初のRPG『ドラゴンクエスト』を開発。

 『ドラゴンクエスト』は、『2』で売り切れが続出し『3』では発売日には行列が巻き起こり、テレビのニュースで大々的に取り上げられるなど、社会現象にまで発展。堀井雄二氏も一躍、時の人となり日本を代表する著名なゲームクリエイターとなった。

 その後、2017年の『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』に至るまで、精力的にゲームを開発している。現在、堀井氏は『ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎』を手がけている最中だ。

堀井雄二氏がGDCアワードにて「生涯功労賞」を受賞_002
(画像はドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)より)
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(画像はドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)より)

 Game Developers Conferenceはこうした長年に渡る堀井氏の貢献をたたえて、「生涯功労賞」に選出したと発表している。

 なお「生涯功労賞」はアカデミー賞の「特別賞」と同じく、主要部門より慣例的に先駆けて発表される。ゲームオブザイヤーなどの発表は現地時間3月23日(水)に予定されている。

ライター
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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