Game Developers Conferenceは、GDCアワード2022において『ドラゴンクエスト』シリーズで知られる堀井雄二氏を「生涯功労賞」に選出したと発表した。
The Game Developers Choice Awards at #GDC22 has named Yuji Horii, creator of the legendary 'Dragon Quest' series, as recipient of the Lifetime Achievement Award for his decades of dedication to the craft of video game development.https://t.co/4nqP8zx0KV pic.twitter.com/8Mh9Ivg1yV
— GDC (@Official_GDC) February 25, 2022
Game Developers Conference(GDC、ゲーム開発者会議)は、世界各国のゲームの開発者が集まり、さまざまなカンファレンスを行う催し。
またその催しの中でゲームオブザイヤーを発表する「GDCアワード」(The Game Developers Choice Awards)は、主要なゲームアワードのひとつとして毎年、注目されている。
今回はそんなGDCアワードにて、堀井雄二氏が「生涯功労賞」を受賞したことが明らかになった。
堀井雄二氏は1954年生まれ。フリーライターや漫画原作者として活躍し、趣味で作っていたテニスゲーム『ラブマッチテニス』を、エニックスが開催していた「第1回ゲーム・ホビープログラムコンテスト」に応募したところ、見事、入選プログラム賞を受賞。
その後、日本では物語性を強く導入したゲームの先駆けであった『ポートピア連続殺人事件』を制作。その後、『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ』やファミコン版『ポートピア連続殺人事件』などでアドベンチャーゲームに新風を巻き起こしたあと、1986年にファミコン初のRPG『ドラゴンクエスト』を開発。
『ドラゴンクエスト』は、『2』で売り切れが続出し『3』では発売日には行列が巻き起こり、テレビのニュースで大々的に取り上げられるなど、社会現象にまで発展。堀井雄二氏も一躍、時の人となり日本を代表する著名なゲームクリエイターとなった。
その後、2017年の『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』に至るまで、精力的にゲームを開発している。現在、堀井氏は『ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎』を手がけている最中だ。
Game Developers Conferenceはこうした長年に渡る堀井氏の貢献をたたえて、「生涯功労賞」に選出したと発表している。
なお「生涯功労賞」はアカデミー賞の「特別賞」と同じく、主要部門より慣例的に先駆けて発表される。ゲームオブザイヤーなどの発表は現地時間3月23日(水)に予定されている。