開発元のMizoriot Creative Companyは現在、アドベンチャーRPG『台北大空襲』を制作中だ。3月2日(水)には同作のSteamストアページも公開されている。
本作は1945年ごろ、第二次世界大戦末期の台湾を舞台とする作品で、同名のボードゲームを元にしている。当時、日本の統治下にあった台湾に対し行われた連合国軍による無差別爆撃「台北大空襲」をテーマとし、記憶を失った少女「清子」が家族や過去を求めさまよう姿を描く。
【キャラクター紹介①】
— Mizo Games (@mizoriot_JP) February 26, 2022
記憶のない主人公:清子
死体山の中で目覚めた少女、台北第一女子高校の制服を着ている。
植民地人として名門校に通学できるというのは、富裕な家庭で生まれたという事。
しかし清子には、家族や今までの事一つも思い出せない…#台北大空襲 #インディーゲーム #ゲーム開発 pic.twitter.com/qcCZyBwQd6
ゲームプレイの詳細はついてはまだ明らかにされていない部分も多いが、既に公開されている映像からは、見下ろし視点で爆撃の雨から逃れたり、3Dで表現されたマップを探索しているような様子が見て取れる。
また、窃盗で生計を立てる少女「招ちゃん」や猫界のドンファン「みかん」、東京に留学経験を持つ台湾人「ミンジ先生」といったキャラクターたちが登場。特に台湾犬の「クロ」は狭い道を通り抜けられ、石を投げつけてくるいじめっ子を追い払うなど、プレイヤーの指示に従う頼れる相棒として旅路を支えてくれるようだ。
【開発画面:お手伝い犬・クロ】
— Mizo Games (@mizoriot_JP) March 4, 2022
台湾犬の「クロ」は狭い道を通れたり、いじめっ子を駆除できたり、様々な仕掛けに対応できる腕利きの相棒。
主人公を移動させながら、ワンちゃんにタイミングよく指示を出すのも、本作重要なポイントの一つ!#台北大空襲 #インディーゲーム #ゲーム開発 #indiedev pic.twitter.com/zfPmZfG02d
「ダークツーリズムのような体験を目指す」という本作は当時の建築物を多数再現し、プレイヤーはストーリーの進行にともない戦時中の雰囲気をリアルに体験できるという。Steamストアページによれば暴力表現やゴア表現も頻出するとのことで、そのテーマや時代背景も相まって、ゲーム内容は過酷かつ凄惨なものになることが予想される。
『台北大空襲』はPC(Steam)向けにリリース予定となっており、記事執筆時点では発売日などは未定。日本語字幕に対応することが明らかにされているので、興味を持たれた方はウィッシュリストに登録しておこう。