Windowsの代表的ウェブブラウザである「Internet Explorer」(以下、IE)が、その役目を終えサポート終了となる2022年6月15日(水)まで3ヵ月を切った。
マイクロソフトは太平洋時間3月16日(水)、同社の公式サイト上にあらためて告知文を掲載。2021年5月の発表から再び終わりの時が近づくなかで、ユーザーに注意を促している。
1995年に初期バージョンが公開されたIEは、内容のアップデートを繰り返しながら約22年間にわたってWindowsユーザーを支えてきた。一般向けとなる最新版「IE 11」は、現行OSの「Windows 11」においてすでに廃止されており利用ができなくなっている。
提供の終了は「Windows 10」における主要バージョンを対象としたもの。以降はIEを起動しても後継版の「Microsoft Edge」(以下、Edge)へリダイレクトされる形となる一方、「Windows 10 client LTSC」や「Windows 8.1」といった一部のOSでは引き続き利用できるという。
なおIEにのみ対応したコンテンツを必要とする場合には、Edgeに搭載された「IEモード」と呼ばれる機能を通じて閲覧が可能だ。Edgeにおける同モードは少なくとも2029年までのサポートを予定しているが、OSでのサポートが先に終了する際は同じタイミングで対応を終えるため、早めの移行が推奨されている。
おもに90年代後半から2000年代にかけて、Windowsに必ずインストールされているブラウザとしてユーザーの記憶に残ってきたIE。現役を退く6月15日を迎える前に、今一度その存在を偲び想いを馳せてみてはいかがだろうか。