ワイソーシリアスが運営するウェブメディア「東方我楽多叢誌(とうほうがらくたそうし)」は4月8日(金)、“火花”を激しく散らし合う対戦シューティングゲーム『東方花映塚 ~ Phantasmagoria of Flower View.』(以下、東方花映塚)のSteam版が4月25日(月)に発売されると報道した。ひとり用タイトルで価格は不明。Steamストアページではネット対戦の機能を搭載したベータ版を購入者へ提供する予定も予告されている。
なお、パブリッシャーは同人ゲームを家庭用ゲーム機へ移植するプロジェクト「Play,Doujin!」を手がけるメディアスケープが担当している。
2005年に発売された『東方花映塚(とうほうかえいづか)』は、同人の界隈で幅広く展開される作品群『東方Project』の原作を手がけるサークル「上海アリス幻樂団」が作品群の10周年を祝って制作した作品だ。本作はエーディーケイから登場したアーケード向け対戦シューティングゲーム『ティンクルスタースプライツ』から得た着想と高密度の弾を避けていく“弾幕系シューティング”の要素をあわせたタイトルである。
作中ではプレイヤーとコンピュータの操作キャラクターがふたつに分割された縦画面で対戦。撃破した敵や特殊なゲージの消費分は相手を妨害する弾に変わるため、たがいに敵の弾を避けながら相手の画面へ弾幕を押し付け合い、相手の体力が0になるまで削り合って勝敗を決定する。勝つためには相手の画面を確認する視野の広さやペース配分、集中力の持続が必要だ。
『東方Project』の原作者でゲームクリエイターの“博麗神主”ことZUN氏が綴った当時のブログによると、ベータ版のネット対戦機能は指定したIPアドレスからマッチングする方式のもので、完全な動作を保証していない。サポートを一切受け付けていないためハードルは少し高いかもしれないが、興味のある方はバージョンの切り替え手順や当時の手順が記された外部ページなどを参照されたい。