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『Returnal』が英国アカデミー賞ゲーム部門で「ベストゲーム賞」を含む最多4部門を獲得。優れた音楽性が高く評価され、トラウマを抱え戦う主人公を熱演したジェーン・ペリー氏は最優秀主演賞に

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 英国映画テレビ芸術アカデミー(以下、BAFTA)は4月8日(金)、2021年度の「BAFTA Games Awards」における受賞作を発表した。ベストゲーム賞にはローグライクシューティングゲーム『Returnal』が輝き、音楽賞および音響面での功績賞、最優秀主演賞を含む4部門でアワードを獲得している

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(画像はPlayStation公式サイト『Returnal』より)

 2003年より続き、ゲーム業界屈指のアワードとして注目を集める「BAFTA Games Awards」は、今回が18回目の開催。一般投票枠の「EE Game of the Year賞」を除き、業界の専門家らによる票を通じて各賞が決定される。

 このたびの受賞作については以下のとおり。

アニメーション賞:『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』
美術面での功績賞:『The Artful Escape』
音響面での功績賞:『Returnal』
ベストゲーム賞:『Returnal』
英国作品賞:『Forza Horizon 5』
新進ゲーム賞:『TOEM』
発展ゲーム賞:『No Man’s Sky』
ファミリー賞:『Chicory: A Colorful Tale』
エンターテイメントを超えたゲーム賞:『Before Your Eyes』
ゲームデザイン賞:『Inscryption』
マルチプレイヤー賞:『It Takes Two』
音楽賞:『Returnal』
ナラティブ賞:『Unpacking』
オリジナル・プロパティ賞:『It Takes Two』
最優秀主演賞:ジェーン・ペリー(『Returnal』)
最優秀助演賞:キンバリー・ブルックス(『Psychonauts 2』)
技術面における功績賞:『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』
EE Game of the Year賞:『Unpacking』

 『Returnal』以外では、ふたりプレイ専用の協力型ゲーム『It Takes Two』がマルチプレイヤー賞とオリジナル・プロパティ賞で2部門を受賞。同作は世界最大規模のゲームアワード「The Game Awards」2021年のゲーム・オブ・ザ・イヤーにも選出されている。

 また、同じく昨年の「The Game Awards」でゲーム・オブ・ザ・イヤー候補にもノミネートされた『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』もアニメーション賞と技術面における功績賞で2部門に抜擢。インディーゲームのなかでは、荷ほどきパズルゲーム『Unpacking』がナラティブ賞とEE Game of the Year賞に選ばれ、存在感を示している。

 各賞の候補が発表された3月頭の時点では、『Returnal』と『It Takes Two』がもっとも多い8部門でそれぞれノミネートされていたが、ローグライク要素を取り入れ“究極のリプレイ性”を目指して設計された前者の作品が勝る結果となった。

 同作で「セレーネ」役を演じ最優秀主演賞に輝いたジェーン・ペリー氏は、「セレーネの勇気や強さ、トラウマを抱えながらも決してあきらめず明るい未来への希望を失わない姿勢から、今を生きる私たちが得られることは多いでしょう」と受賞の場でコメントした

 「BAFTA Games Awards」では2021年に『Hades』が、2020年に『Outer Wilds』がベストゲーム賞に選ばれている。

ライター
フリーランスの翻訳者を経て、2021年より編集アシスタントとして加入。京都の町屋で猫と暮らす。
Twitter:@dashimaruJP

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