株式会社講談社は5月20日、真島ヒロ氏が1000万円を自腹で支援する『FAIRY TAIL』オリジナルゲームコンテストの大賞受賞作品を発表した。
対象作品は本来ひとつの作品にのみ送られる予定だったが、3作品が大賞を受賞した。
『FAIRY TAIL』オリジナルゲームコンテストでは、漫画『FAIRY TAIL』を題材にしたデジタルゲームを開発するインディゲームクリエイターを1名(あるいは1チーム)募集。真島ヒロ氏の要望から発足し、講談社のインディーゲームクリエイター支援プロジェクト「講談社ゲームクリエイターズラボ」の企画として実施された。
審査員として真島ヒロ氏本人も参加し、書類選考などを経て入賞者として選ばれた方には支援金として1500万円が進呈される。そのうちの1000万円は真島ヒロ氏が自腹で出費し、講談社は500万円の支援を実施する。この度受賞者が3名となったことで、真島ヒロ氏の出費も3倍となった。
今回発表された受賞者はPop氏とジーノ氏にくわえ、メンバー不定形の開発チームtiny cactus studioとますだたろう氏、超OK氏からなる「ムキムキ筋トレ競争課 」のふたつの開発者とゲーム開発チームだ。
Pop氏の企画は『Birth of Magic』と題され、『FAIRY TAIL』の造形魔法をベースとする「自由に魔法を作り、その魔法で冒険したり、世界中のプレイヤーとバトルする」作品となる。
ジーノ氏の作品は『FAIRY TAIL DUNGEONS』という仮タイトルのローグライトRPG。発表によると、『FAIRY TAIL』のキャラクターとともに繰り返し何度も楽しめるゲーム を目指すという。
いっぽう、降り注ぐ夏の日差しと爽やかな汗を思わず連想してしまう名を冠する開発チーム「ムキムキ筋トレ競争課 」の企画は『FAIRY TAIL: Mages’ League』という仮タイトルの対戦ゲームで、ジャンルは「マルチプレイ・超ムキムキムチムチ魔法ビーチバレー対戦ゲーム」 となる。 チームからのコメントによると「妖精の尻尾の魔導士達の肉体美」を活かした企画となる。
各作品の詳細が明かされるのは2022年9月ごろと少し先の予定だ。興味がある作品があれば、作品の開発者のTwitterをチェックして続報を待とう。
プレスリリースの全文は以下のとおり。
【まさかの3作品が⼤賞に決定!】真島ヒロ、⾃腹で1,000万円(+講談社から500万円)『FAIRY TAIL』オリジナルゲームコンテスト結果発表!!!!
超ゲーマーの真島ヒロ先⽣がポケットマネーで『FAIRY TAIL』ゲームコンテストを開催!その結果はなんと…1作品の予定だった⼤賞が3作品選ばれるという空前絶後の事態に……!!
「講談社って、いま1000万円でゲームを作ってください的なコンテストをやってますよね?『FAIRY TAIL』のオリジナルゲームを作ってほしいんです!僕が⾃腹で1000万円出します!!」ある時突然、講談社クリエイターズラボにやってきた真島ヒロ先⽣の衝撃の⼀⾔から始まった『FAIRY TAIL』オリジナルゲームコンテスト。
「原作者がポケットマネーで⽀援⾦を⽀払う」という前代未聞の試みは、インディゲームクリエイターの皆様を始め、原作・アニメファンの⽅々やゲームメディア等からも好意的な反響を多数いただきました。
この度はたくさんのご応募をいただきましたこと、企画書を送ってくださったインディクリエイターの皆様に⼼から御礼を申し上げます。
どの作品も挑戦的で、かつ原作愛に溢れる素晴らしいものばかりでした。
⻑らくお待たせしてしまいましたが、ついに⼤賞受賞作品が決定いたしました。
本⽇はその結果発表をさせていただくのですが、なんと…1作品の予定だった⼤賞が3作品選ばれるというまたもや空前絶後の事態が巻き起こったのです……!!
それでは早速、発表させていただきます!
FAIRY TAILオリジナルゲームコンテスト⼤賞受賞者(3組)
契約締結後、真島ヒロ先⽣から1000万円、講談社から500万円の⽀援⾦を⽀給し、担当編集者が完成までフルサポートいたします。具体的なゲーム内容については今年(2022年)9⽉ごろに発表予定です。続報をお楽しみに!〈クリエイター名は順不同です〉
➀【クリエイター名(グループ名)】Pop
【Twitterアカウント】
Pop|がんばるぞぃ系ゲームクリエイター(@twt_paul)https://twitter.com/twt_paul
10⼈同時対戦PvP-⼸⽮バトルオンライン(iOS/Android)
https://apps.apple.com/jp/app/id1559885988
【ゲームのタイトル名】
Birth of Magic
【ジャンル】
魔法クリエイトアクション選んでいただき⼤変光栄です!
今作は「⾃由に魔法を作り、その魔法で冒険したり、世界中のプレイヤーとバトルする」というゲームです。 FAIRY TAILの造形魔法がベースと考えていただければわかりやすいと思います。
せっかくこの様な機会を頂きましたので、原作をリスペクトしつつも、インディーゲームとしての特徴を強く出したゲームにしたいと考えております。
「僕の考えた最強の魔法!」で戦える最⾼のゲームにしますので、リリースを楽しみにして頂けると幸いです。
➁【クリエイター名(グループ名)】ジーノ(ginolabo)
【Twitterアカウント】
ジーノ(@gino_igc)https://mobile.twitter.com/gino_igc
SOULVARS(iOS/Android)
https://apps.apple.com/jp/app/soulvars/id1576521142
【ゲームのタイトル名】
FAIRY TAIL DUNGEONS(仮)
【ゲームのジャンル】
ローグライトRPG世界中にたくさんのファンがいらっしゃる作品なだけに責任も重⼤ですが、先⽣に選んでいただいたからには私⾃⾝もFAIRY TAILの1ファンとして、思う存分楽しみながら⾃分にしか作れないゲームを作らせていただきたいと思います!魅⼒溢れるキャラクターと⼀緒に、繰り返し何度も楽しめるゲームを⽬指しますっ。
➂【クリエイター名(グループ名)】ムキムキ筋トレ競争課(tiny cactus studio + ますだたろう + 超OK)
【Twitterアカウント】
tiny cactus studio(@tinycactusgame):
https://twitter.com/tinycactusgame
ますだたろう(@succeed_msd):
https://twitter.com/succeed_msd
超OK(@veryOKjp):
https://twitter.com/veryokjp
「BATTLLOON – バトルーン」(PC/Nintendo Switch™)
https://store.steampowered.com/app/985800/BATTLLOON/?l=japanese
「シューフォーズ」(PC/Nintendo Switch™)
http://vv-labo.com/sufo/jp
「PHRASEFIGHT」(PC/Nintendo Switch™)
http://veryok.jp/pf
【タイトル名】
FAIRY TAIL: Mages’ League(仮)
【ジャンル】
マルチプレイ・超ムキムキムチムチ魔法ビーチバレー対戦ゲーム課⻑「この度は賞に選んでいただき誠に光栄です。真島先⽣と共に最強に楽しい対戦ゲームを作らせていただきます!」社員A「妖精の尻尾の魔導⼠達の⾁体美を活かしたくてこの企画を考案しました。キャラクター達が最⾼に輝くゲームを⽬指します!」社員B「皆さん、筋トレ、してますか。ゲーム制作でも、筋⾁は裏切らない。」
コンテストを終えて/真島ヒロ先⽣からのメッセージ選考を終えまして、沢⼭の⼒作、意欲作が集まり、⼤変嬉しく思います。
選考結果、どうしても1本に絞れず、3作品選出となりました。もちろん賞⾦額も3本分になりましたが、⾃腹です(笑)
どの作品も実際に僕が遊んでみたい、⼜はファンが喜ぶだろうな。という基準で選考させていただきました。完成して皆様に届けるのが今から楽しみです。
また、今回選考から外れてしまった作品の中にも⾯⽩そうな作品はたくさんあり、多くの才能に触れる事ができました。クリエイターの皆様、参加ありがとうございました。またいつかこういう企画やりたいですね!
この度は改めて、たくさんのご応募ありがとうございました。
これからも『FAIRY TAIL』、そして講談社ゲームクリエイターズラボの今後の展開にどうぞご期待ください。
講談社ゲームクリエイターズラボ運営事務局≪本記事に関連して紹介された記事≫『カイジ』を担当したベテラン編集者が語る、編集の極意。ゲームの話を聞きに⾏ったら、講談社111年の歴史に触れることになった(出展:電ファミニコゲーマー)
https://news.denfaminicogamer.jp/interview/102023c
講談社のインディーゲーム紹介番組「あなプレ!」2021年10⽉からYouTubeで配信へ。番組で紹介する作品の⾃薦応募受付もスタート(出展:電ファミニコゲーマー)
https://news.denfaminicogamer.jp/news/210719l
「講談社ゲームクリエイターズラボ」第1期メンバー7組が発表。年間1000万円が⽀給される、インディーゲーム⽀援プロジェクト(出展:AUTOMATON)
https://automaton-media.com/articles/newsjp/20210215-152089/
【講談社クリエイターズラボ】
2021年6⽉に講談社第四事業局内に新設された部署。
「すべてはクリエイターのために」をスローガンに掲げ、①「DAYS NEO」などの投稿サイトの運営②インディゲームクリエイター⽀援プロジェクト「講談社ゲームクリエイターズラボ」の運営
③世界最⼤のクリエイター向けクラウドファンディングサイト「Kickstarter」( https://kickstarter.com)とのパートナーシップに基づく事業「KicstarterNavi」( https://kickstarternavi.jp)などを主業としている。
HP:https://creatorslab.kodansha.co.jp/
株式会社講談社のプレスリリース⼀覧https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/1719