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初回はなんと「RTAの歴史」特集、カルチャー雑誌『BANDIT』が創刊へ。独自のプレイを追求する豪華走者らへのインタビューや論考記事など100ページ以上を収録

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 ゲームクリアまでの速さを競うプレイスタイル「RTA(リアルタイムアタック)」を特集テーマに、識者へのインタビューや論考記事などを収めたカルチャー雑誌『BANDIT』の創刊号が、5月29日(日)の「文学フリマ東京」にて発売される。

 今もっとも注目したい人々の声とオルタナティブな批評を伝えることを毎号の理念に掲げる『BANDIT』。第一回の特集では「RTA NOW!」と題し、年々複雑さを増すRTAシーンの現在の姿を多面的なアプローチで描き出していく。

 開催のたびにTwitterのトレンドを賑わす国内最大規模のイベント「RTA in Japan」を主催するもか氏や界隈で活躍する有名走者(プレイヤー)への取材文にくわえ、幅広い角度からRTAの来歴に迫る寄稿テキストが100ページ以上にわたり展開。“RTAの完全版”と自負する意欲的な内容となっている。

 インタビュー記事では世界最大級のRTAイベント「Awesome Games Done Quick」への出場歴も持つ蛍火氏をはじめ、ゲーム研究サークル「極限攻略研究会」に所属しRTAコミュニティの黎明期を知るおてう氏、目隠しをした状態で『スーパーマリオ64』のアイテム「パワースター」全120枚を集める世界初の偉業をなし遂げたBubzia氏らへの取材が行われた。

 また同じく目隠しRTAを『ときめきメモリアル』において実践し、1時間切りの好記録で話題を呼んだKazupoon氏、高難度アクションゲーム『Celeste』のトップ走者のひとりとして知られるNose celeb氏、弊誌で取材経験もある『リングフィットアドベンチャー』走者のえぬわた氏らもインタビュイーに名前を連ねている。

 さらに「ドラクエRTA駅伝」を運営する十兵衛氏、「登山RTA」という独自のジャンルを切り拓いた京野七番氏らも、歩んできたRTAの道のりをそれぞれの立場から振り返っている。

 取材記事以外では『僕たちのゲーム史』などの著書を持つさやわか氏による「1990年代、RTA前史」をはじめとした5つの論考のほか、コラムやエッセイも掲載。巻頭に収録されたRTAを楽しむための年表や用語集や、ウェブ媒体を中心に活躍する小鈴キリカ氏が手がけた躍動感あふれる表紙イラストも見どころとなっている。

 『BANDIT』創刊号の価格および今後の販売予定については、追って明かされるものとみられる。編集長を務める坂田散文氏は同誌の公式Twitterアカウントにて「本誌を手に取れば20年以上続くRTAの歴史的な変化を一望できるので、その点に注目してほしい」と話している。

ライター
フリーランスの翻訳者を経て、2021年より編集アシスタントとして加入。京都の町屋で猫と暮らす。
Twitter:@dashimaruJP

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